・「気負い無く読めます」
めちゃめちゃ読みやすいです☆オペラ座の怪人は大好きで、他の出版社のものも読みましたが「どうしてこんなまわりくどい日本語を…」っていうのが印象としてあって、読むのに疲れてしまいましたが、この本はそんなことは無いです。オペラ座の怪人をはじめて読まれる方にはおすすめです。アンドリュー・ロイド・ウェーバーのミュージカルとは内容が若干異なりますが、耽美で怪しい魅力的な世界は変わりません。屈折してるけど、クリスチーヌを深く深く愛しているファントムの姿の描写が見事だと思います。
・「理解しやすい翻訳。」
以前から見たいと思っていた劇団四季のオペラ座の怪人をやっと観ることができました。とても感動したので、ぜひ原作を読みたくなりました。早速本屋に出かけていき買いました。しかし、翻訳の問題なのかどうか、私にはとても読みずらかったのです。そこで別の訳のものを探しました。このたびのものは私にとって満足のいくのもでた。
クリスティーヌ、ラウル、エリック、ペルシャ人など、登場人物の役割りが分かりやすく、文脈、言葉もまわりくどくなくて読みやすかったです。クリスティーヌがエリックに対して抱いた感情もよく分かり、心打たれました。何よりも、エリックの心の中の苦しみや悲しみが伝わってきて、読み終わった後もしばらくはそのことを考えていました。そして、クリスティーヌに対するエリックの紳士ぶりも素敵です。 ラウルも、とても純粋で素敵だけれど、私はやっぱりエリックのファンですね。ミュージカルとはまたちがう怪人の魅力を見つけることができました。
でも、もし自分がクリスティーヌの立場だったら、同じようにできただろうかと考えてしまいます。きっと恐くて、怪人が素敵なんてことは言っていないかもしれません。それだけクリスティーヌは心のきれいな女性だったんですね。 本当にこの翻訳を読んで良かったです。ありがとうございました。
・「登場人物の複雑な心情がうまく描かれている」
オペラ座の怪人は訳書がたくさんあり、ほとんど現代語とは思えない日本語で訳出してあるものや、原作がずんぶん脚色されているものもありますが、この本は原作をそのまま読みやすく訳しています。登場人物の複雑な心情がうまく描かれているのが特によかった。音楽に天才的な才能を持ちながら、容姿への劣等感と愛されることへの渇望が複雑に混ざり合った「怪人」エリック。亡き父に重ね併せて慕う気持ちから恐怖感、そして母性的な愛へと、エリックを想うクリスティーヌの感情変化も繊細に描かれている。オペラを見た人も見ていない人もぜひ。
・「舞台と一体となった感動」
映画や舞台で見た物語を、原作で読むのが大好きです。この作品も、原作を読んで本当によかった!舞台には登らなかった人物、舞台では見えなかったそれぞれの背景、なかでも“怪人”の生きた時間の苦しさと悲しさが、舞台で得たイメージや耳に残る音楽とともに強く実感されました。
舞台を見られた方はぜひ読んでください。まだ舞台を見ていない方は、いつか必ず見てください。舞台で感じることと原作から読み取ることの大きな違い、そしてそれぞれの素晴らしさが、きっと実感できます。
・「本当のエリックにふれて、愛してほしい。」
ミステリーとしても、ラブロマンスとしても、欠点はあるものの、読みごたえのある作品。
ホラーとしては、「怪奇ロマン」というジャンルらしいが、現代の我々の目には「B級」と映ってしまうかも。また、解決されないトリックが存在するので、推理小説と期待して読まないように。
ルルーは、身分違いの恋に身を落としてしまったラウル子爵を、叶わぬ恋に命をかけてしまったエリックと重ねて描写している(愛する苦しみについて言及したラウルが「エリックのことでもあるし、僕のことでもある」と答えるくだり)。読者がエリックの感情を読み解けるようにしているのだろう。
また、ペルシャ人がエリックについて語る様子を、ラウルに「僕がクリスティーヌに対していだく憐れみと同じものを感じる」と語らせ、ペルシャ人とエリックの深い交流にも言及しようとしている。「エリックを憎んでいないからこそ、彼の行いに苦しめられる」と語るペルシャ人の言葉は深い。
しかしそういった人物描写が、一読しただけでは伝わりにくいようだ。ルルーはエリックを「世界の帝国がすっぽりと入るくらい広い心を持っていた」と描写するが、読者のレビューを読んでいると、それが伝わっていない読者も多い。
思うに、主人公ふたり(エリックとクリスティーヌ)の謎を、青年ラウルが追う、という、推理小説に定番の構成で書きながら、ルルーは、エリックとクリスティーヌの感情の流れを、個別のプロットとして書き出していないのだろう。そのため、読者は主人公ふたりの心理的な動きに感情移入しずらくなっている。「謎の人物」であるエリックだけでなく、「普通の女性」であるはずのクリスティーヌまで書き込めていないのは、やはりまずい(これはロイド・ウェバー版ミュージカルにも言えることだが)。
翻訳については、三輪さんが訳された版のほうが、原作の意図が伝わりやすいかもしれない。ただ、読みやすさでは、角川版にやや軍配があがる。特に会話文が自然だ。
クリスティーヌがエリックにいだく感情について、角川版では「嫌悪感」と訳され、もう一方では「恐怖心」と書かれている。重要な部分に違いがあるので、読み比べてみることもオススメ。
ロイド・ウェバー版ミュージカル、そこから派生したJ・バトラー主演の映画との対比が、よく語られているが、映画ではすべてを美化した分、登場人物の深みが薄れてしまった感がある。 原作のクリスティーヌは、ファントムの仮面を燃やしてしまうほどの強さを持つ女性。強さを持っているがゆえに、最後は彼にキスをあげられるのだろう。ミュージカルでは純真であっても、か弱い少女のようで、もったいない。原作のラウルは頼りなくて、好みは別れるだろうが、私はかわいらしくて好感を持てた。そしてファントムだが、原作小説では姿も行動も恐ろしい分、絶望も孤独も、それゆえの激しすぎる気性も、そして彼の持つ才能のすばらしさも強く感じることができる。
映画やミュージカルからオペラ座を知った方にもぜひ、ガストン・ルルーの小説を読んで、エリックを愛していただきたい!
・「話題のミュージカル原作が現代感覚で読める!!」
ちょっと文章表現がかみ砕きすぎじゃないかと心配にもなりますが、今まで原作は難しいと諦めてしまった人にもお勧めです。どうかこの際、原作の醍醐味を味わってみてください。
・「狂った怪人の純愛!!」
映画の「オペラ座の怪人」を見てこの原作本を購入しました。いろいろな意見があるでしょうが私には「純愛」に思えました。怪人は怪人なりにクリスティーヌを深く愛していたんだと思います。そしてこの本には「純愛」というより深く愛しすぎた故の「狂った純愛」が感じ取れました。とにかく読み応えがあります。映画では描かれなかったホラーな部分もたくさんあります。オペラ座の構造など頭に想像しながら最後までグイグイと惹き付けられてしばらくは「オペラ座の怪人」の中毒になること間違いありませんよ。
・「ちょっと怖かったあ」
宝塚で見た脚本アーサー・コピット、音楽モーリー・イェストン版の「怪人」と映画で見たアンドリュー・ロイド・ウェバー版の「怪人」、話が微妙に違うのです。宝塚ではクリスティーヌはフィリップ伯爵に街角でスカウトされ、カルロッタに毒を盛られるのに対して映画ではラウル子爵とクリスティーヌが幼馴染で…いや微妙にじゃない、かなり違う。どっちのほうが本当なんだろう、どうしてこんな違うのだろうと思って原作を購入しました。結果は…怖かったですよーホラーは苦手なのに(泣)ミュージカルの音楽の素晴しさ、美しさを知っていなければ読んでなかったと思います。舞台、映画、ホラー小説、それぞれ別々のもののように思います。
・「心は天使☆★」
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・「映画やミュージカルの先入観は捨ててください!」
「怪人」は映画等であまりに安売りされているが、この原作を読んでその内容の深さに唖然とした。19世紀から20世紀へ。古い伝統と新しい時代の混交、そしてフランスの政治的・社会的不安を背景に、この物語は展開される。パリのオペラ座はきらびやかな世界でもあるが、かつてパリコミューンの際に、この地下で処刑が行われたという暗い過去も持つ。こうした歴史的な記述も豊富で、歴史的・文化史的資料としても興味深い作品だと思う。 映画では、勇敢な青年ラウルがか弱いオペラ歌手クリスティーヌを怪人から救う物語として描かれているが、原作では、ラウルはひ弱な青二才で、クリスティーヌは男を翻弄するやり手の女であり、そのへんのギャップも面白い。
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