・「親?の心子?知らず」
オクレール先生の心、のだめ知らず。千秋の心、のだめ知らず。ってな感じでした。のだめは自分がどれほどのものを天から授けられてしまったのか認識していない。ターニャやあの千秋でさえも羨む天賦の才、宝石のきらめき。だが、のだめの苦悩もその授かったギフト故なのかもしれないとも思った。改めてのだめの感性、才能に驚嘆する千秋。そして、オクレール先生がいかにのだめの育成に心血を注いでいるかを目の当たりにする千秋。コンクールで"プレイ"に走って本選出場を逃したターニャを見て、なぜ、オクレール先生がのだめのコンクール出場に慎重なのかが少しわかった気がした。今までのだめをほったらかしてわがまま放題に音楽にのめりこんでいた印象が強い千秋だったが、19巻あたりから「一緒に…」という意識が随所に表れている気がする。二人がキスしているシーンはとても自然だった。Lesson117の扉絵が、のだめの旅立ちの日もそう遠くはないことを暗示している気がした。そして、118ではその絵がシルクハットにフロックコート姿の千秋とのツーショットになっていて二人で同じ彼方を見つめている。二人の未来がこうだったらいいと思った。この物語もそろそろ終楽章にさしかかっているような気がしている。
・「激動。」
20巻はそれぞれの状況が大きく変わっていく巻です。
まず清良とターニャのコンクールの結果が出ます。前巻同様、明暗がはっきりと分かれる結果となりました。『なぜあのときもっとがんばっておかなかったんだろう』過去の怠惰を嘆く声が心に突き刺さります。
一方のだめはゴールが見えないことに焦りを感じ始めます。どれだけやっても先生には認めてもらえず、千秋との差をつめたと思ったらすぐに離される。『どこまでがんばればいいの?』そんな声が聞こえてきそうです。
今巻は曲の背景や解釈について多く触れられていますが興味が薄い人には少し退屈かもしれません。
清良も、ターニャも、のだめも一人じゃない。周りに支えてくれる人がちゃんといることがよくわかる巻でした。
それにしても黒木君おもしろすぎ。
・「のだめは何を目指している?」
未だオクレール先生に反対されてコンクールを受ける許可すら下りないのだめ。その理由が分からず焦るのだめ。目の前の課題曲もできていないのに・・・と言うオクレール先生。苦しむのだめ。そんなのだめに千秋が付きっきりでピアノ指導するのが何とも微笑ましいです。自分のイタリア行きを止めてまで・・・って、今までの千秋からは考えられない気がする。昔はのだめの恋心>>>千秋の恋心って感じでしたけど、最近は逆に感じますね。
「のだめ」、どんどん複雑化してませんか?最初はお笑い要素が多くて、完璧な千秋様、変なのだめ、その他大勢の特質キャラ。悩みももちろんリアルだったけど分かりやすかった。けれどここ最近のはすごく悩みが濃くて複雑。よりリアリティになったとも取れますが・・・違和感があるのは否めません。千秋が恐れているもの、のだめが目指しているもの。読んでて切なくなります。
・「のだめのはしゃぎっぶりが、とても素敵でした」
あるピアノ協奏曲を聴いて、その曲がむちゃくちゃ好きになったのだめの喜びよう、感激ぶりが凄かったなあ。夜のパリの街で、「ムッキャアア」とか言いながらとんぼ返りするのだめのはしゃぎっぷりの、なんて素敵だったこと! ムチの一打ちから始まるこの協奏曲、いいっすよー。中間・第2楽章、メロディーがたゆたいながら下降していくあたり、キラキラと水が煌めいているみたいで、思わず引き込まれます。今後の展開で、何かと波紋を呼びそうなこのピアノ協奏曲。まだ聴いたことのない方は、アルゲリッチとかミケランジェリとかのピアノで、ぜひ一度、聴いてみてください。
清良(きよら)とターニャが予選に残っているカントナ国際コンクール。結果は、いい意味で、予想していたのとは違うものでした。ほんと、コンクールってば、天国と地獄なんだよなあ。痛感しました。 で、このコンクールの場面では、清良を応援する峰くんの「おっしゃー」がよかった。なんかね、心にしみるものがあって。
収録作品の話の扉を飾る絵も、映画で話がつながっていく雰囲気が感じられて素敵でしたね。「Lesson 115」、満月を見上げるのだめと千秋の絵の雰囲気に、まず惹かれました。 それと、「Lesson 117」ではひとりで旅立つのだめだった絵が、「Lesson 118」では千秋とのツーショットになっているところなんか、気が利いていたなあ。ナイスで粋な扉絵に、乾杯♪
・「ピアノまたはクラッシックに興味のある人のみの」
ピアノが好きか、クラッシックが好きな人なら、十分に楽しめると思います。 フランスでの生活、音楽と正面からぶつかったり、斜めから見たり。 音楽に真剣に取り組む姿、音楽に集中したときの感性のすばらしさ。 天才と秀才の違いを見るようです。 ここまで読み進んでくると、のだめが天才で、千秋が秀才だと思いますが、いかがでしょうか。
・「本当の意味での転換点の1冊?」
みんなの恋の行方、本格的キスも出てきたけど、重要なのは実は最後のシーン、千秋の住込みレッスンで一心不乱に練習してたのだめが、突如、千秋をレッスンを拒否する。でもこれは、いつもの自信喪失ののだめが、千秋の勘違いに怒ったのではなく、「もう自分で曲の意味が分かる!先輩はもう自分のことをして!」という彼女なりの宣言ではないでしょうか。その伏線としてラフマニノフへの開眼と、〈どう感じるかはのだめのもの〉⇒〈曲の構造を理解したうえでの自分なりの解釈の確立〉という宣言があるように思います。最後まで読んでみて、「音楽に正面から向き合う」という第一巻以来の彼女の抱え込んでた課題が、解決に向かい始めた卷のように思えてきました。それにしても、「さぞかし…」というビミョーにずれたのだめ日本語は笑いました。
・「進化するのだめ 物語もレベルアップ」
のだめカンタービレ最新刊です。 シリーズも20巻となると、どんなシリーズでも今までの積み重ねが効いてきて登場人物たちのステップアップが必然的に出てくるわけですが(それがないともうあとはどんどんつまらなくなっていくしかない)、のだめもその例に漏れず、レギュラーメンバーだけでなく日本から来ていた初期メンバーも含めてそれぞれが新しいステージに進んでいく一冊となっています。 のだめは、初めて聴いた曲に感動して千秋と一緒にやりたいと強く宣言し、その初めて聴いた曲を記憶だけで演奏するのですがそのレベルが半端でありません。また、千秋先輩の特訓でふたたびピアノにのめり込み始めたのだめの進化のスピードはとてつもないもので、みるみるレベルがあがっていきます。感性だけでなく、理論の学習も進んだ彼女は、腕だけでなく精神的にもレベルアップしていきます。 まわりも千秋だけでなく、清良、峰、ターニャ、黒木くんもコンサートの結果にそれぞれに迷い悩みつつも更に高みを目指して動き出します。ギャグ漫画としての部分はちょっと抑え気味でしたが、音楽漫画として漫画自体もさらにレベルアップしていくようでこの漫画がますます好きになりました。
・「のだめのレビューは本当に難しい」
「笑えるクラッシック漫画」という「売り文句」は今回も正しい。 のだめの読者は、クラッシックに造詣の深い人(演奏する人、聞き込んでいる人)と、クラッシック初心者の両方がいると思うが、私はバリバリ初心者としてのコメント。
今回はいわゆる「アナリーゼ」的なセリフがものすごく多い。普段なら読み飛ばすのだが、今回と今後の展開に大きく関連があるような気がするので、じっくり腰を据えて読んでみた方がいいかもしれない。 おもしろいと思ったのは、演奏者は、作曲家の作曲時の心情を加味して演奏すべきなのか、譜面を見て演奏者が自ら解釈して「プレイ」すべきなのか(コンクールでターニャは自己陶酔プレイで失敗)という点である。
のだめは没入することで作曲家の語りかけ(「メッセージ」)が聞こえてきたようだが、千秋は猛烈な勉強で作曲家の「メッセージ」を体得しているようだ。 千秋のベート−ベンについての解説は正直おもしろいと感じた。演奏家や指揮者が感じている作曲家の「メッセージ」をまとめた本があれば、是非読んでみたいものである。
カントナ国際コンクールが終わり、アパートのメンバーにも変化が訪れる。 R☆Sオーケストラは新しい展開が開けそうだが、千秋やのだめに何が起こるかは展開が読みにくいように感じた。
・「それぞれのコンクール」
パリでピアノ修行中の女の子のだめと 指揮者として活動する千秋の、恋愛と音楽修行のお話です。
今巻は、ターニャと清良が二次予選にすすんでいるコンクールのお話から。ターニャは結果を残さないと、援助を打ち切られて帰国しなくてはいけないがけっぷち。でもおかげで、意識しあっている黒木くんと進展ありそう。。。?黒木くんの発言にはびっくりしました♪
清良と、こっそり応援にかけつけていた峰もタイミングよく出会っています。遠距離恋愛長いのに、いきぴったり。らぶらぶですね。
いっぽうのだめと千秋は、最近どうも歯車があっていないかんじ。。めずらしく千秋がのだめのために!ってもえているのにうまくいかない。いい感じだと思っていても長続きしないというか。7月発行予定の次巻の予告にますます不安をあおられます。。
・「のだめ、開眼?!」
クラシックの演奏の良し悪しというのは、結局、同じ曲の、他の演奏家の演奏と聴き比べないと分からないものだと思う。たとえ技術的には劣っていても、作品の理解・解釈が深い演奏を聴くと、より感動したりするわけで。オクレール先生は、のだめの才能を高く評価しているからこそ、ただ「なんとなく」演奏するのではなく、作品を理解し、自分なりに解釈したうえで演奏することを求めているのだろう。
のだめは、コンクールに出たい!と思っても、オクレール先生に「目の前の音楽に向き合えてないのになんでコンクールの話なんかできるかな」と言われてしまう。さらに、のだめが気に入って、千秋と共演したい!と思った曲をRUIが千秋と演奏することになっている、と知り、ショックを受ける。そんなのだめを見て、千秋はのだめの課題に徹底的に付き合うことにする。そして、のだめは、作品を解釈する面白さに急速に目覚めていく。ついには、千秋に「いいですよ!もう!!」「これはのだめの勉強なんですから」「自分の勉強をしてください」と言い放つ。演奏家として自立していくのだめ・・・。
極めて濃密な一巻。
PS.ユンロンがのだめに貸したCDは、オクレール先生の演奏ですね。のだめは、RUIとも、オクレール先生とも違う、どんな演奏を聴かせてくれるのだろう??
ケータイからは、シンプル・アマゾン通販(モバイル版)をご覧下さい。
シンプル・アマゾン通販は、安心・安全のネットショッピングAmazon.co.jpの商品を紹介しています。
簡単アフィリエイト:あなたのAmazonアソシエイトIDをアドレスの最後に付けるだけで簡単キャッシュバック!(例:2sas.net/?yourid-22)一度IDを付ければ、シンプル・アマゾン通販内の全商品が紹介料の対象になります。アソシエイトIDはこちらから登録可。