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▼一日江戸人 (新潮文庫):詳細

一日江戸人 (新潮文庫)

一日江戸人 (新潮文庫)
杉浦 日向子(著)

▼クチコミ情報

・「一週間は江戸人
本書を読み終わると、少なくとも一週間は江戸気分がぬけない。それほど内容が楽しく、挿絵も可愛らしくユーモアがあり、思わずふふっと笑ってしまう。特に時代劇が大好きな人にはたまらない本でしょう。

個人的に気に入っているのは「江戸の色男」。第一位は「火消しの頭」。火炎を背に活躍する男はなるほど勇ましい。第二位は「力士」。気は優しくて力持ちがトレードマークだ。第三位は「与力」。村上弘明扮する正義感に満ち溢れた江戸八丁堀のダンナは確かに今の警察よりも頼りになりそうだ。・・・などと考えながら、すらすらと読めてしまいます。

江戸時代の料理レシピも必見で、練り味噌でいただく「林巻大根」、酒のおつまみ「うに豆」など、思わずお腹が鳴ってしまいます。

歴史が苦手という方でも、難なく江戸時代にタイムスリップできるはずです。

・「とにかくいいんすよ
杉浦日向子は江戸を愛したひとであった。なんで江戸に生まれなかったか、と彼女のために悔やみたくなるレベルで江戸的な人物であった。芸術系漫画雑誌のガロで漫画を描いていたのが最初のキャリアだと思うが、そして彼女の本業はあくまで漫画家であったと思っているが、NHKの番組「コメディーお江戸でござる」だかで毎回江戸についての講釈をしたりと漫画以外での活動は幅広く、この著もそのような活動の一端、内容としては江戸シロウト向けの江戸ガイド本といったところであり、江戸の風俗文章とイラストを交えて面白おかしく紹介したものである。これが異常なまでにリアルな語り口調で語られ、彼女の書いたもの全部に言えるのだが現代にいながらにして、常時リアルタイムでの江戸の情報が流入してくることとなる。あれスピード感をすら伴う読書体験は他のどの江戸ガイド本から得る知識体験とも異なるものであり、トリップ感はサイケデリックですらあり、上質なネタを提供する杉浦日向子という人物の持つ独特な空気感覚が明らかに創作家としての一面を通して色濃く滲み出たひとつの芸術作品的意味としての真空保存パック的のそれである。いくらベタ褒めしても足らないくらい杉浦日向子は漫画も文章もどれ読んでも面白い。急逝が惜しまれる。

・「心が「粋」を感じます
軽快な”語り口”とイラストが楽しめる素敵な本です。筆者がこの著書に限らず、江戸の人々が現代と比べても、いろいろな意味で「豊か」だったことを紹介しています。転じて、平成の世も心持で「豊か」になれることがよく伝わってきます。それは筆者が江戸文化に対する深い愛情によるものだと感じます。筆者はまさに平成の世の「江戸文化の語りべ」だと思いました。

・「江戸ってこんなにいいよ!が伝わる本
著者は、江戸にねっから惚れ込んで、そのたのしさ、面白さ、そして身近さを、どうで現代の私たちに伝えたいと念じていました。それも学問とか、ウンチクとかの垣根はとっぱらって、ふつうに、現代感覚的に、「ほらほらっ、こんなにいいんだよ!」という感じで。 この本では、そんな著者のアイデアと工夫が、イラスト(ほんらい漫画家なので、お手のもの)と簡易な文章のに、よく結実していると思います。 他にも、著者のコラム本は何冊か読みましたが、時代の流行、風俗、料理、女性のプロポーションまで、誰でも興味ある題材がちょっとずつ幕の内弁当のように揃っている点でも、これが一番うまい本だと思いました。江戸雑学に興味あるひとのみならず、誰にでも気軽に楽しめる良書だと思います。

 最近は、日本の歴史、伝統などとおくめんもなく口にする人が多いようですが、現代日本人から見て一番近い「ムカシの日本」である江戸のことすら、私たちは知っているようで全然知らないのだということがわかります。そういう意味でも、誰が読んでも、楽しさのなかに認識あらたな箇所がきっとあるはずです。

それにしても、コラム本が文庫になってずいぶん最近出てるようですが、著者の真髄はやはりマンガにありです。文庫でもマンガふたたび充実して欲しいなあ。

・「気分は江戸人
江戸時代の風俗がよくわかる本です。江戸人の価値観などもうかがい知ることができます。そのお金に執着しないところ、その日暮らしで、働くことにあくせくしないこと、人生に対する楽観的態度など、我々現代人にはない、生き方には、考えさせられるものがあります。新鮮で、自由さを感じます。また、著者によるイラストが豊富で楽しいです。昔の学習雑誌の漫画の付録みたいで楽しい雰囲気です。杉浦日向子さんの江戸びいきの味がよく出ています。

・「滅法小粋な江戸案内
最近の日本はおかしい、昔はこうじゃなかった、などとイヤってほど耳にする今日この頃。それじゃ、昔はどんな時代だったか江戸の衆に聞いてみようってんで読み出したら、これがまた止まらない。フリーターやらカブキモノやら魅力的な江戸の町人がわんさか登場。杉浦日向子の漫画と粋な語り口でぐいぐいと引き込まれる。難病を抱えながらもそれを隠し通し、上品でさわやかな解説を続けた杉浦日向子。惜しんでも惜しみ尽くせない若き死に合掌。

・「「江戸人」の生き方
一体、江戸時代の日本人はどんな生活をしていたんだろう?映画やTVでその生活ぶりを見るけれど、本当にそうなのだろうか?この本は、そんな疑問をすべて明らかにしてくれました。イラスト付きで書かれたこの本は、実に懇切丁寧な書き方がされています。そして、驚くべきことも沢山ありました。一番驚いたのは、「江戸人」たちは、夏休みをしっかり取っていたことでした。寝具を質に入れ、その金で7月半ばから8月まで、しっかりと夏休みを取っていました。現代の日本人は、「働き蜂」の如く、短い夏休みもなかなか取れません。もっと、余裕を持った暮らしを現代人もしなければいけないのかも知れませんね。その余裕の無さが、ひょっとすると最近の日本がおかしい原因かも知れません。「宵越しの金は持たない」と言う「江戸人」の心意気の方が、現代の「拝金主義」よりは、勝っているのかも知れません。もう一度、「江戸人」の生き方を考えて見ることも必要かも知れないなと思いました。

・「江戸へいらっしゃーい!
『この次生まれて来るなら、若旦那(ばかむすこ)、そう、決めているのです。』と書いている作者は、今ごろ大好きな江戸で希望通りフワフワしていることでしょう。急逝が惜しまれます。江戸についての著書の中でも自筆のイラストたっぷりの本書は、まさに江戸人の入門書。時代を超えて江戸にいる気分にさせてくれます。「正月縁起づくし」「決定版マジナイ集」など内容は細部にわたり奥深いです。大根料理のレシピ集もあり実際に作ってみてもいいかも。傍らにおいて何度も読み返してみたい、そんな本です。

・「江戸のココロ!
江戸時代を知りたい!といっても学校の授業や教科書みたいな堅苦しい内容じゃなくて、その空気、そして心意気を知りたいの!!という人にぜひオススメです。杉浦先生のイラストとエッセイで”長屋の生活””食”など様々な項目を解説しているのですが、内容はかなり多岐。”江戸の色男”なんて項もあります。これを読むと江戸の3大イイ男のそれぞれの魅力がばっちりわかってしまったり…”食”に出てくるお料理なんかは、つい作ってみたくなったり。

一応内容が初級編、中級編、上級編と3つに分けられていますが、最初から読むも良し、気になる項からぱらぱらめくるも良し、本当に気軽に・ディープに「江戸」に親しめる1冊です。

・「イラストが豊富で面白い
半村良に『およね平吉時穴道行』という中篇の傑作がある。ひょんなことで現代へタイムスリップした江戸娘を主人公に描く所謂、時代物SFだ。女優として身を隠しつつ、現代に生きんとするおよねの悲哀が印象深い作品となっている。著者はもしかしておよねのように江戸時代からタイムスリップしてきたのではないか?そう真剣に思えてくる。こういうものはとかく研究書風か薀蓄ものになりがちだが、本書は著者が漫画家だったためかビジュアル満載で楽しい。不思議に本当にご自身が先ほどまで暮らしていた風俗を紹介しているようだ。

一日江戸人 (新潮文庫)
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