・「人間味あふれる一冊」
人間味のあふれる本だった。ベンチャー→株式上場というパターンを考えると、著者(つまりタリーズの創業者)は野心あふれる人、もしくは仕事のみにまい進し、人間味にかける人のようにも思える。また本の内容も、「起業に関するアイディアが詰まっている」と考えがちだ。しかしこの本を読むと、著者がいかに人間味のあふれる人間で、彼のビジネスの基本にはつねに「人間」があることがしみじみと分かる。
たとえば著者はタリーズ創業前、および創業して一番忙しい時期に弟と母親とを失う。どちらのケースも、著者の目から見た現在の医療の問題を抉り出しており、読んでいただけの私も義憤を強く感じた。
また好感をもてるのは、「自分のところで働いた人間が、たとえ自分のところを辞めても、タリーズで習ったことを生かしてほかで元気でやっているのを知ると嬉しい」と書いていることだ。一般的な企業であれば「あんなに教育したのに辞められちゃって。。。」とぼやくところだが、非常に人間的に喜んでいる著者を知ると、読んでていて嬉しくなってしまう。ビジネスのネタ云々も十分に参考になったが、私自身は彼の人間的な部分の方がよほど勉強になった。人間味あふれる、面白い一冊だった。
・「ケレン味のなさに好感」
面白い本だったにもかかわらず、読み終えるまでには思いのほか時間がかかってしまった。それは、途中、胸を打たれたり考え込まされたりで、しょっちゅう立ち止まってしまったからだ。 藤田晋社長の『渋谷ではたらく社長の告白』はとても面白かった。 ただ、ストーリーテリングの巧さが勝ちすぎていたかな・・・、本書を読み終えた今はつい、そう思ってしまう 松田公太社長には、藤田社長のような巧みな投球術はないかもしれない。しかし、そのかわり重い球質の直球が読者の胸元をつぎつぎ容赦なくえぐっていく。松田社長の人生に対する姿勢や人間への愛情が惜しみなく伝わってくる感動の一冊だ。 個人的には銀行員時代のエピソードや、賄賂を請求された話なども面白かったのだが、起業に興味のある人には、大手企業を差し置いてタリーズと契約を結ぶまでの話や、出店にまつわる苦労の話、個性豊かなフェローたちの話、そしてタリーズ起業前に営んでいた貿易業の話などが参考になるのではないだろうか。
・「素敵な本に出合えた喜び」
文庫本になったことだし安いから買ってみようかな-。軽い気持ちで購入したが、あまりの面白さに一気に読み終えた。そして読後に後悔する。なんでこれまでこの本を読まなかったんだ、と。
この本を手にする前「渋谷ではたらく社長の告白」(藤田晋著)、「史上最短で東証二部に上場する方法」(野尻佳孝著)を読んでいた。いずれも興味深く楽しく読めたのだが、当著はその二冊を上回る面白さだ。この面白さはどこにあるのか?「コーヒー」という極めて庶民的な飲み物を提供する会社の創業史だからだと考察する。コーヒーにかける並々ならぬ愛情、そして苦労。経営が軌道に乗るまでの苦労の中には、読者が賢く生き抜くためのヒントが散りばめられている。
著者は楽天の三木谷氏やライブドアの堀江氏のような華やかさはない。時流に乗ったIT長者でもない。そのうえ知名度も低い(笑)。しかしこの本を読み終えた瞬間、ほかの誰よりも松田社長を好きになることでしょう。
・「心が熱くなる本」
シアトルのタリーズの会長に、いきなりメールを送り続けたり、銀座に一号店を出す際、直接ビルのオーナーに直談判したり・・・、挫折を知らないと自負していた氏が体験する弟さんやお母さんの死、などなどタリーズ立ち上げまでの著者の奮闘記です。
一昔前の熱血漢あふれるど根性物語ともいえる話がポンポン飛び出します。しかし、それはけっして一昔前のものではなく、いつの時代も変らず人が持ち続けなければならないものであると、再認識します。
松田氏はそれまでけっしてコーヒーショップで働いたとか、料理人であったとか、いわゆる職人ではなく、銀行マン。一見するとコーヒーショップとは無縁の世界の人。しかし、そうした立場であればこそ、見つかる視点は数多く、むしろ異業種であればこそここまで店舗展開できたのではないかと思います。
”やらずに後悔するより、やれるところまでやって失敗を受け入れる方が納得できるのではないか。一号店をつくるために、生まれて初めて7千万円もの大金を借りた。私は借用書に印鑑を押す前に、自宅近くのコンビニを回った。そしてアルバイトの募集状況と時給を調べ、1日15時間働けば、30年程度で借金の返済ができることを確認した。”
まさしく、体育会系、無謀とも受け取れるようですが、松田氏の銀行マンとしての経営における数字の裏付けがあったればこその行動であると思います。
残念なことに、ウチの近所にはタリーズはありません。機会があれば行ってみたいですし、大好きなイチローのマリナーズ、そしてスターバックスの発祥の地でもあるシアトルにもますます行ってみたくなりました。
・「Nice guy」
現在勤務している会社のオフィースにも「タリーズ」が入っている。内の外人も何時もトールサイズのラテを飲む。そこに置いてあった単行本、気にはなっていたけど他の本を検索中にヒットしたのがこの文庫版。彼の生い立ち全てが松田氏のタリーズジャパンの起業に結びついているような気さえした。読んでいて嫌味がなく素直に読めた。
様々な岐路で「情熱」を失わず常にポジティブに精一杯頑張った証しが成功に繋がった(彼にとってはまだ成功ではないかな)。これほどまでに信念を貫ける男がいるだろうか?スマートに成功してはいないけど、本を読みながら「コイツなら成功するな」と都度頷いた。家族を失ったこと、度重なる苦渋を味わった話に少し涙腺が緩んだ。
自分も留学・外資系企業に転職をして数年が立つがこの本を読んでまた挑戦してみたくなった。勇気づけられる物語。もう少し年を取って”Nice guy”松田公太がどうなったまた教えてもらいたい。日々何か燻っている気がするなら迷わずこの本を読むことをお勧めする。
・「起業したい人におすすめ」
著者の松田さんは、ここ数年の、ITと株操作でおおきくなったベンチャー社長とはちょっと毛色が違う、飲食ビジネスでの成功者。だからこそ読む価値があると思います。一人のバリスタとしてコーヒーの入れ方について工夫したエピソードや、一人のアルバイトに対しての思い出、それから出店場所をきめるための原始的なマーケティング調査など、コンサルタントの本ではなかなかでてこない起業のプロセスが具体的に書かれています。起業したいという人は、こういう泥臭い事例も知っておくべきではないかと思います。
・「タリーズのコーヒーは本当に美味しい」
スターバックス以上の急成長を遂げているタリーズコーヒーの青年社長、松田公太氏の奮闘記。単なる成功談ではなく、失敗談も正直に書いているところに好感を持った。何しろタリーズは、紅茶党の私でも「美味しい!」とうなる味だ。店のセンスも大人っぽくて良い。それは、松田社長のこだわりと情熱によるのだと納得した。
・「本からも熱気が出てくるような熱さ」
タリーズコーヒージャパンの代表取締役松田さんの成功までの道のりをまとめたのが本書です。とにかく松田さんの情熱が本の端々から感じられる。まるで本からも熱気が出てくるようだった。起業を志している方にはもちろんお薦めですが、大学生、社会人経験がまだ浅いビジネスマンにもお薦めしたい作品です。
また、単行本を以前に読まれて感動した方は、単行本発行後文庫化されるまでに起こった出来事も書かれているので面白いと思います。
・「一杯のコーヒーにかける情熱」
タリーズコーヒージャパンを立ち上げた著者が、自身の半生を交え起業から店舗展開について綴った一冊です。家族、自分を取り巻く人々をはじめコーヒーに対する著者の思いが伝わってきます。特にコーヒーに対するぶれることのない情熱には説得力があります。タリーズコーヒーのコーヒーを片手に読みたい、そんな一冊です。
・「松田公太とタリーズフェローの情熱、こだわり」
タリーズでは、スターバックスのように 牛乳を2リットル一気にまとめてスチーミングしてしまうのではなく、 一杯分ずつ(約240360ml)丁寧にスチーミングしているそうです。 タリーズで提供される舌触り滑らかなラテは このように作られているのかとビックリしてしまいました。 店内にある「お待たせして申し訳ございません」という 掲示の理由に納得しました。
また、抽出したエスプレッソにミルクを注ぐ際にも ドバッと注いでしまうのではなく、 旨み成分のクレマが残るように慎重に配慮するとのことです。
豆に対するこだわりについては敢えて申し上げる必要はありません。
何かとスターバックスと比較されることの多いタリーズ。 現在は前者が優位の状況ですが 今後、味に対する評価がますます厳しくなっていくにつれ これが逆転するのも時間の問題かもしれません。
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