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▼1Q84 BOOK 1:詳細

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1
村上 春樹(著)

▼クチコミ情報

・「おもしろいのかな・・。
「おもしろいよ〜」会社の人とかに、どうだった? と聞かれたら、単純にそう答えると思う。

僕は大学時代に、羊をめぐる冒険あたりを初めて読んで、春樹作品は7割くらいは読んでると思います。たまたまオーウェルの「1984年」も、昔読んでました。

で、今回はどうか、というと、3日くらいで一気に読んだくらいなんで、ストーリー展開はとてもおもしろいんだけど、読んでる途中で、良くも悪くも村上春樹的だなぁ、と感じてました。よく言えば、彼のいい味、というか、変わらない雰囲気やテーマ、良くない解釈で言えば、ややワンパターン、ちょっとだけ飽きたかも、という2つの印象が、自分の中でも錯綜していました。読後の今も。

なので、この作品が彼の過去の長編とくらべて、何番目に好きか、と言われると、なかなか自分でも判断できない感じです。おもしろいことは確かなんで、少なくとも5位以内、もしかしたら1位かも、ぐらいの、なんとも言えない読後感です。

ただ、受け止める自分のせいなのかもしれないけど、読後に残るものが、はっきりしないなぁ、とはちょっと思います。読んでる最中はとてもおもしろくて、どんどん読みすすめたくなるんですが、読後に何が残るか、というと、「おもしろかったなぁ」というイメージが大きくて、ちょっとエンターテインメント的な要素を、強めに感じたのかもしれないです。

例えば「カラマーゾフの兄弟」のラストのエピローグを読んだ後の、熱くて重くて強い、後にずっしりと残るような読後感が、1度読んだ今はない、というイメージです。

もう一度読んだら、ちょっと変わるかもしれません。なにか、あいまいな文になってしまいました。さんざんアマゾンで買っていながら、初レビューです。

・「“ムラカミ”の称号は抜きにしても、今年屈指のエンタメ小説である事には間違いない。
遅まきながらBOOK2まで読了した。自分は村上文学の熱心な読者ではないし、創作に当たり強く意識したと言われるジョージ・オーウェルの「1984年」もずっと昔に一度読んだきりだ。過去の作品群との対比や裏目読み、解析などは他の方々にお任せして、以下は、200万部を突破した超話題作の感想として。美しき殺し屋と作家志望の予備校講師。同世代と言う事以外一見何の関連性もないふたりの主人公の“日常”が交互に語られる。物語がどこで連環しダイナミックに動いていくのか、初めこそ気になったが、各々のパートが興味深く面白い為、いつしかふたりのドラマをひたすら追い続ける事になる。文学者の原石とも言える天才少女、誰もが思い当たる社会的事件を引き起こしたカルト集団、何故か主人公が知らぬ間に世の中が変質している不可解さ。チェーホフ、ふたつの月、空気さなぎ、リトル・ピープル、そしてビッグ・ブラザー、、、。張り巡らされた数々の伏線にイメージが膨らみ、作者の刺激的な企みに眩惑されるが、根っこにあるのは、サスペンス、ハードボイルド、社会派、そしてもちろん「恋愛」の物語。こちらの世界とあちらの世界、善と悪、光と闇のせめぎ合いと暗闘、そして、その彼方にある結末。無垢で艶やかな清新さ、孤独感と緊張感、混沌と黎明、そして、邂逅から死へ全てを包括し極北まで踏み込んでいく絶対的で至上な愛。直載的でストイックな青豆のパートと、今までの村上ワールドの延長上にあるような天吾のパート。個人的には、その屹立した仕事ぶりと一夜限りの男の嗜好に、膨らみそこねたパン生地みたいな不均等で貧弱な胸への愛おしさ、そして、タマルとの関係に瞬時生まれる孤高のプロフェッショナル同士のある種の共鳴と接合まで、実に魅力的な青豆のキャラクターに心惹かれる。BOOK3に繋がっていく今後の展開に期待しつつも、スピンオフとして、是非もうひとりの彼女を主役にハードボイルドな作品も読んでみたい。次に日本人としてノーベル賞を受賞すると期待のかかる文学者の手によるものとしては、意外なほどクールな中にパッショネートでエモーショナルな部分を感じる今作、当レビュー上では必ずしも絶賛とは言えないようだが、今年屈指のエンタメ小説である事には間違いない。

・「またしても結婚詐欺
ある評論家の言った結婚詐欺という言葉ほど、村上春樹の特徴を表すものはないだろう。 読んでいる途中はとても面白い。面白いのだが、物語が途中から観念的な世界の話(ファンタジー)に移行されてしまうのだ。 もちろん作品にファンタジー性を持ちこんでいることを批判しているのではなく、深刻なテーマを提示しておきながら、どこからかそれが観念的な事柄に収縮し、特に解決なく完結してしまうことに異を唱えているのである。 作中に小説家は問題を解決するのではなく問題を提示する存在である、との話があったが、それはもちろんそうなのだが、物語としては完全に解決させなければならず、著者はどこかから話の流れを失い、作品を操ることを放棄しているように見えるのである。 また気になったのは、手をつないだ一瞬のことを通して、二人の主人公がお互いのことを想い合う。これは二つの並行する話をどうにか繋げようとする作為的なものとしか感じられなく、あまりにも甘いと言わざるを得ない。 そのためか読んでいて二巻の途中からだんだんと腹が立ってきた。ただ当初はこれで完結かと思っていたのだが、どうやら続編があるらしいのでなんとか最後まで読み終えた。だがこのあと語るべき内容があるとは、私にはあまり思えない。 村上春樹というのは読んでいる間は面白いが、あとに特別な感動は残らない存在であるということを改めて認識した。

・「読み終えて少しむなしく
ハルキさんの小説を読んでいつも不思議に思うこと。読んでいる間は、夢中になって、いつまでもずっと読みつづけていたい。読み終えるのが惜しいくらいに。なのに、読み終えると、何が書いてあったのか、きれいさっぱり忘れてしまう。

この感じ、あのひとの書いた小説によく似ている。そう、ノーベル賞をとった、あのひとに。かれは認めたくないだろうけど。

・「「書きっぱなし」の文体
 一言で言うと、書きっぱなしという印象の強い文体です。本家『1984』とG.オーウェルについても小説のなかで言及されていますが、そこまで明示的に間テクスト性を書き込んでおきながら、小説の内容から言えば、オーウェルの作品世界とはほとんど関連性がないので、あたかもオーウェルと関連があるかのような憶測を生むだけです。 チェーホフに関しても同様で、チェーホフにドストエフスキを代入しても内容には影響がないでしょう。この説明過剰な間テクスト性は、小説世界に不要な想像力を煽っていますが、強いて言えばこの傾向は『1973年のピンボール』から明らかで、『ノルウェイの森』で強くなり、『海辺のカフカ』では煩いほどの引用がなされるようになりました。 『1Q84』を読んでいると、物語の構造にかかわりのない引用や説明が非常に煩雑に感じられ、これは一体クリステヴァ以来の批評のまなざしをかわそうとしているのか、単に世界の読者を楽しませようとしているのか、不明瞭な印象を受けます。

 『1Q84』を2度読むとすると、多くの読者は煩雑な説明的文章を飛ばしながら読むことでしょう。それくらい、内容的には圧縮可能な文章が多いです。たとえば、本文に登場する「柳屋敷」は「楡屋敷」であっても、「銀杏屋敷」であっても、『1Q84』の小説世界には影響を与えません。「柳屋敷」の描写はなくても良いくらいです。

 文体云々より、この小説は物語として面白いでしょうか? BOOK1を読むと、BOOK2のプロットは大体予測がつくでしょう。BOOK3、BOOK4が刊行されるとして、その内容さえ多くの読者には予測可能でしょう。そういう小説が、物語として魅力的か、ということを考えさせられました。

・「結局は、作家との相性?
私は、中学生の頃から、大学生のいとこの影響で村上作品には触れてきました。

中学生にとって大学生という存在はずいぶん大人で、特にカルチャーの面での影響は大きく、早く大学生になりたいと思ったものでした。

だから、なんとか「村上好き」というおしゃれでかっこいい趣味をもって、仲間入りをしたかったのです。

でも、この作品を読んでようやく、結局は作家との相性が合わない事に気づきました。



読む事がやめられない面白さがありました。実際に2日間で読み終えました。

でも、心に残るものやストーリィに対する感動など、なにもないのです。疑問もありません。

せっかく読んで残念ですが、つまり作家と共有できる感覚がなかった事なのです。

この感覚は、私にとってはこの作品に限らず、私が読んだすべての村上作品に共通する事です。

しかし、イスラエルで行った彼の勇気ある演説では、

演説内容以上に、その演説を実際に行った勇気ある行動そのものに、とても感銘を受けました。



独特の観念の世界を描いているため、こんなに大衆的に受け入れられるとは信じられません。

ブームや雰囲気にのまれず、「村上春樹」というブランドを冷静に見つめ直す事が大事だと思います。



<追記>後日、ある著名作家二人によるトークショーがあり、そこでこの作品が話題になっていました。

村上春樹は、影響を受けた作家にドストエフスキーをあげており、

この1Q84もドストエフスキーの影響を非常に強く受けているように見受けられると話していました。

ドストエフスキーの「罪と罰」を通した非常に興味深い洞察に、私の浅はかなで薄っぺらい読書観を恥ずかしく思いました。

かつて手に取った本や体験した事により、本はどんな読み方でもできる事を、改めて実感しました。

・「読むべき本は他にある事を教えてくれる。
村上春樹を読む時間があるなら、チャンドラー、カフカ、ヴォネガット、ディック等を読めばいいじゃん。 村上春樹がやりたい事を格の違いで読ませて魅せてくれるから。 相変わらずの性癖にも吐き気がする。 小洒落たキモい比喩をしているのは登場人物なのか作者なのか。みんな物分かりよく会話は先読みしながらの説明的なそれでいてわからないわららないと饒舌にため息ついてる。きしょい。 海辺のカフカもそうだったけど、結局は世界はわからない。でもタフに生きようぜ。愛があるから。世界で売れてたらどうだってーの。 世界で売れなくても漱石やら谷崎でも読んでた方がより豊かな読書でしょ。 勃起、勃起うるさいねん!

・「春樹版「地獄の黙示録」
「善」と「悪」、「正義」と「不正義」それらが状況、環境、立場によっていかようにも入れ替わること。境界線など引けず、善は悪の一部で、またその逆も正しいこと。そのような、我々の生きる混沌とした現代のなかで「愛」だけは普遍・不変であること。それを、村上氏なりの物語で描ききった意欲作だと思う。

・「こんなに売れるのは不思議だ・・・・
村上春樹の作品は中学時代にノルウェイの森を読んで以来、ほぼ全て読んできた。ベストセラー作家であり、ノーベル賞候補に名が挙がる現代最高の作家の一人であろう。

しかし個人的な意見ではあるが、彼の小説はあまり万人向けとは言えないと思う。ミステリー小説のように起承転結はあまりなく、謎は謎のまま放置されるケースも多い。また本作のリトルピープルやかつての羊男、または空から魚が降ってきたり、とにかく非現実的なこと、超常現象的なことが必ずといっていいほど盛り込まれている。極めて不自然で非現実的なことが。それでありながら文体はいささか比喩がオシャレすぎるきらいはあるが、リアリティーがあり、生活感があり、存在感がある。また彼が意図的に用いる芸術や文学、音楽などの表現も一般的な日本人にはなじみにくいものが多いように思う。

多くの読者は村上氏の美しい文体に魅せられるのだろうか?ちょっと過激で奔放な性描写に惹かれるのだろうか?物語に非現実性と文体のリアリティーのギャップを愉しむのだろうか?解説本を読むと驚くほど出てくる謎かけを探すのだろうか?それともただ流行っているから興味がわくのだろうか?

個人的には大好きな作家だし、本作もとりあえずBook 1は面白かった。しかしこれほど売れるのは不思議だなあ・・・・・

・「おもしろくないのはなぜ?私が年をとったから?
 17歳の時に学校の図書館で借りた「ノルウェイの森」が、「村上春樹」との出会いでした。以来20余年、彼の小説の虜になっている私ですが、今回の1q84は、期待はずれでした。

 理由は

1 私の好きな(彼の得意な)「比喩」がいつもより精彩に欠ける。

2 ストーリー展開が以前のものと同じで面白味に欠ける。

3 よって、登場人物の切実な心情に共感できなかった。

です。

 登場人物や展開は、「羊をめぐる冒険」や「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」などと重なってしまうし、文章のあちこちがどうしても彼の手持ちのものをつぎはぎしたように思えてしまうのです。(●「リトルピープル」=「やみくろ」・「羊」●「ふかえり」=「耳の聞こえない女の子」など)

 新作が楽しみでたまらず、ようやく手にした「1q84」。でも、おもしろかったのは「BOOK1」のはじめだけで、後は「またか…」という感じでした。このような共通点は意図されたものでしょうが、どうしても「もうこれ以上のものはない村上春樹さん」という読後感を今は持ってしまいます。

 また、読み返すと次回は今回気づけなかったものに気づけるかも、と思いつつ、彼の「スプートニクの恋人」や「国境の東太陽の西(だっけ?)」は読み返していない私です。←この2作品もわたしのなかの「おもしろくないリスト」です。

彼の小説が好きで好きでたまらなかった10代・20代は幸せでした。今回「1q84」がおもしろくなくなったのは私自身の生活が「引きのばされた袋小路」にいるからかも。「恋」をしていたら、また、「初恋の人」「初めての人」に再会でもしていたら、グッと引き込まれた作品かもしれません。

1Q84 BOOK 1
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