・「確かに泣ける!」
世間で泣ける本というふれこみで、本当に泣ける本に出会うことは限りなく少ない。でも、この本は違った。確かに泣ける!と唸らされてしまった。
さださんのライブを知っているかたなら、ご存知かと思われるが、彼のライブトークはエピソードの宝庫である。それも琴線に触れるちょっといい話しばかり。これらのエピソードをバランスよくちりばめ、長編小説にしたてあげた技量にはまさに脱帽。各々の登場人物に対しても愛情込めて描かれているから、ちょっと切ないエピソードでも、あまり暗くならず、さわやかな感動を覚えることができる。自分としては、第一話「薔薇の木」が一番好きかな。 それにしても、彼(さださん)は本当に人間が好きなのだなと思う。彼が人間が大好きだからこそ、エピソー!ドのもとになる些細な出来事のほうが彼の前を素通りできないんじゃないだろうか、そんなふうに思う。
・「温かい何か」
この本を読み終わった後、この本は自分の心の中に何かとても懐かしくて温かい物を残していってくれました。見落としている人と人とが助け合う気持ちや、感謝の気持ちを率直に教えてくれました。色々と考えさせられる本でした。
・「さださん、すみません。誤解していました」
映画版を見てそれなりに感動はしたのですが、長崎出身者として腑に落ちないところがあって買いました。そして、深く、深く感動しました。こんなに暖かい心を描ける人とは。誤解してました。申し訳ありません。18までしか長崎に住んでませんが精霊流しは大好きでした。そのせいか「精霊流し」や「鬼火」の話はしんしんと胸に沁みます。すみません、反省します。もう精霊船を回したりしません。でも、この本、長崎以外の人には難しすぎませんか?「げな」のイントネーション、「まかせとかんへ」のあたたかさ、精霊船の意味、etc。翻訳不能で仕方ないのかもしれませんね。これらをネイティブとして理解してこの本を読めたことをほんとうに幸せに思います。
・「CDを小説にしたような本」
さださんのCDを小説にしたような印象。あちらこちらに、彼のバックグランドがちりばめられていて、興味深かった。泣けますよ、もちろん!。ドラマは途中で見るのやめたけど(この本を読んだからですが)、見た人も、見ていない人にもお勧め。本当はもっといろんなこと(小説を読むと分かるが、抜け落ちている時期・時代が多くある)を書いてほしかった、知りたかったけど、そこは次作「続・精霊流し」で埋めてもらいましょう(^^)(それくらいの量は彼の人生経験から言って軽くあるはず)。
・「久しぶりにいい本に出会った」
何気なく手にとって読んだのだが ガツンと来た。久しぶりにいい本に出会いました。教科書に載せてもいいのでは?!と思えた。全編いい感動を与えてくれる、久しぶりにもう一度読み直したいと思った作品です。
・「さだまさしの表現者としての基がわかる本」
さだまさしの自伝的小説。 彼のコンサートに何度も言った人ならわかるが、小説の基となったエピソードは彼の口から何度も語られている。 だが、どこまでがノンフィクションでどこからがフィクションなのかはさだ本人のみが知るところであろう。
この小説を読んで改めて思うのは、さだまさし自身が普通の人間と比べて、陳腐な言い方になるとは思うが、少々波乱に満ちた人生を送ってきているということだ。この小説を「人が死にすぎだ」と評した方もいるように、「人の死」を多く経験しているように見える。
これがさだまさしの表現者としての根底にあるのではないかと思えてくる。「人は必ず死ぬ」という思いがあるからこその、人に対する優しさの目線が、彼の作る歌や小説に込められているのだろう。
最後のタイムカプセルのエピソードもコンサートで聞いたことがある。その手紙の中身が小説の通りだったかどうかは語らなかったような記憶がある。 どうも、彼の周辺はそういったエピソードが生まれる土壌があるようだ。そのエピソードを表現するだけの能力がさだまさし本人には備わっていることだけは間違いない。
・「狙いすぎかな?」
実は以前「解夏」を読み、どの短編にも大いに心打たれ、順逆が狂いましたがこちらを期待いっぱいに読みました。正直「解夏」のほうがはるかに上。人の死と涙。これを小説の中で多様しすぎると、塩っ辛い塩ラーメンを食べるみたいな食傷を感じてしまう。一応フィクションなのだから、もっとサラリとした設定の中で人間の哀感を表現してほしいと思いました。まあデビュー作ゆえまだまだなんでしょうねえ
・「感動しました」
とっても良かったです。思ったより、読みやすかったですね。内容が難しいかなぁ~と思いましたけど、そんなこともなく、真剣に読んでしまいました。泣いたり、笑ったりと、感情豊かになれるとても素晴らしい本だと思います。何回も感動してしまったほどですから。ぜひまた本を書いて欲しいです。即購入しますから。感動をありがとうございました。
・「人、死にすぎ」
美しい話しなのだと思う。自伝的小説と銘打つ事で、ミュージシャン・さだまさしのファンにとっては深い共感を持って読み進められる小説だとも思う。
だけど・・・・・人、死にすぎません?確かに、長い人生の中では大切な人が何人か亡くなってしまうことがあるかもしれない。
でも、この小説の主人公の周囲では、ミステリー小説の如く"大切な人"が次々と死んでいく。ノンフィクションであったなら、それは深い悲しみと共感性を読者に与えたかもしれない。
でも、この本は「フィクション」と銘打って出版された小説だ。テレビドラマ的な安易な「死」を連発することで、読む人間を強引に「泣き」の状態に持っていこうとしているようにしか思えない。
そういう意味では、とてもテレビ的な小説だと感じた。それが良いか悪いかは読者の感性であり、自分にはたまたま合っていなかったと言うだけでだ。
・「『精霊流し』」
2001年のお盆に僕は故郷の長崎に行ってきた。息子と娘に初めて『精霊流し』を見せてあげたかったからだ。耳栓をして賑やかに爆竹の音を鳴らしながら、霊を送るというのも珍しいのではあろうが、それもまたいい。人の命は、それぞれの意味があっての命であり、その人の命は決してその人のだけの命ではない、と思う。いろいろな思いを乗せて『精霊流し』は続く。 アメリカのテロ・・・・人の命はそんなに軽くなってしまったのか。 命と平和・・・・改めて考えさせられる本です。
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