「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
J. K. ローリング(著), 松岡 佑子(翻訳)
●ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)
●ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)
・「面白いんですが・・・」
内容自体はとても面白いです。伏線の回収、大規模な最終決戦、主要人物のその後など、およそ必要と思われるものは全て網羅しており、最終巻にふさわしい作品だと思います。幼かった学生たちの成長した姿は感慨深いものがあります。ただ再三指摘されているとおり、今回も文章が読みづらくて仕方ありません。原文は知りませんが、読んでいて?と思うところが多々あります。前後の文と展開から補うことはできるのですが、表現力の不足は問題でしょう。翻訳した方は同時通訳の専門家と伺いましたが、海外ニュースの同時通訳を聞くときのような違和感と間の悪さがそのまま現れています。事実を伝えることだけが何より大事な通訳と違い、翻訳には読み易くそれでいて原作の雰囲気を壊さない技量が求められるのだと思います。その点を過去のシリーズから学んでいてほしかったのですが・・・。
・「内容は良かった。でも訳が・・・」
読んでない方もみえると思うので内容は書きません。第一巻からずっと読んで来て、最後のこの巻は本当に感慨深い終わり方でとても良かったです。この巻の映画が早く観たいと思いました。ただ、翻訳についてはあまり良いとは思えませんでした。作品自体がとても良いのにもったいないです。この翻訳をされた方は、日本語に長けていないと感じました。日本語はとても難しく、しかしとても綺麗な言葉です。ハリー・ポッターにはもっとふさわしい綺麗な言葉の表現があったはずです。でも、大事な場面でことごとく、ふさわしい表現がされていませんでした。日本には素晴らしい翻訳をされる方がいっぱいいらっしゃいます。そういう方々がこのハリー・ポッターの翻訳をされていたら、もっとイキイキとした違ったハリー・ポッターに出会えたのでは・・と、とても残念な気持ちになりました。
・「上下巻セット販売」
毎回思いますが、セット販売をやめてほしかったです。長時間飛行機に乗るのに空港でとりあえず上を買おうと思ったけどセットだったので重くて断念しました。高額なので、セットだとなかなか買う勇気もでないこともありました。
様々な誤訳が明るみになっていますが、やはり訳がイマイチでした。とくに今回の巻は、理解できない難しい日本語の単語、今時誰も使わない言葉遣いにイライラさせられました。子供は理解できるのでしょうか?
それから、訳者あとがきで、自分はこんなに頑張った、みたいなことを書かれてとても興ざめでした。でしゃばりすぎでしょう。
・「愛は最強の魔法をもしのぐということが、充分納得できました。」
第一巻ではなぜ赤子のハリーが最強の闇の魔術をはねのかわかりませんでした。その後の巻で明かされた、自らを犠牲にした母の愛が彼を守ったというダンブルドアの説明も説得力にかけると思っていました。愛が何の役に立つのだろうと思ったハリーに同感しました。そういう読者は多数いたと思います。作者があえて意図したのでしょう。しかし、最終巻を読んで、愛が最強の魔法をしのぐのは当然だと心の底から思えました。( 原書で読んだとき感動でしばらく涙が止まりませんでした。)愛には当然友情も含まれます。新校長の生涯にわたり秘めた愛はもちろん、ハリー、ロン、ハーマイオニーの友情、細かいところではドラコの母のドラコに対する愛、ハグリッドの弟に対する愛などなど。様々な人が様々な人に向けた愛の総和が結局ヴォルデモートを打ち破る力と成ります。
死をも恐れぬ勇気が愛から発生するのだということも学びました。
皆さんが述べられているとおり、今までの記述が伏線になっていることが多数あり、この長いものがたりを破綻なく書いたローリングのストーリーテリングの才能はすばらしいです。最終巻では死の秘宝も絡んでちょっと話が複雑化しすぎて、子供が内容についていくのは難しいかもしれません。もし今の年齢で理解できなければ、年月を得てまた読み返す価値のある物語です。
ローリングに乾杯。
・「原作はすばらしい。訳は最悪。。。」
原作は最高に素晴らしかった。至る所に隠された言葉遊び。悠々と流れてゆく文。心が洗われていく。先をめくってゆく指が止まらない。紙からこぼれ落ちてくる登場人物達の躍動。全てが一品だった。。。日本語訳は何故にこうまでダメなのだ?古くさい黴の生えたような訳。身体が痒くなってくる。いくらなんでも、『驚き桃の木山椒の木』はないだろ。ハリーやロン、ハーマイオニーとは多分同世代だとは思うが、こんなことをいうやつは1人としていない。淀んだ水を流す川には先はない。
本来なら★を10コなのに訳があまりにも悪いので、★4コになりました。
・「訳が・・・」
ストーリ的には満足。宿敵同士の対決はぞくぞくしたし、伏線もきちんと回収していて、とても素晴らしいと思う。途中で脇役が大量に現実味を欠いたまま死んでしまったからちょっと心配したけれど、最終的には児童書らしいラストだった。子供たちの名前にも感動した。
問題なのは、訳だ。特に「なぜハリーは再びヴォルデモートの呪いを跳ね返したのか」という、大切なところは文章がこんがらがっていてなかなか理解できなかった。ハリー・ポッターは児童書なのだから大人ではなく、子供たちが多く読むだろう。訳者はもう少し配慮できなかったのかと思う。
・「残念。」
原作を読んでから、翻訳も購入しました。 あらためて思いましたが、訳がひどいですね。 原文の持つ空気感は無視、登場人物のセリフは不自然、だいたいヴォルデモートの一人称が「俺様」って…。
と形式面はさておき、中身についてです。 作者が、前作までに広げた大大大風呂敷を破綻させずにまとめあげたのはすごいと思います。 伏線の回収や待ちに待った結末等、最終巻に期待されるものはほぼ備わっていました。 しかし、それ以上にガッカリさせられた点もたくさんあります。 今作では多くの愛すべきキャラクターが死んでしまいますが、その何人かはどのようにして最期の瞬間を迎えたかすら描かれておらず、もう少し彼らの死に意味を持たせてもよかったんじゃないかと悲しくなってしまいました。 話の筋としても、作者が結末を急ぎすぎるあまり説明不足になっている部分やご都合主義な部分が散見され、最後の対決はそれにふさわしい迫力と説得力を持ったものとは思えませんでした。『ハリー・ポッター』のような作品には滅多にめぐり会えないと分かっているだけに、惜しい…の一言です。
とはいえ、最初に賢者の石を読み始めたときのドキドキワクワク感は忘れないし、スネイプは永遠に私の大好きなキャラクターであり続けることでしょう。
・「全巻を貫く「教育」というテーマ性」
各巻の終わり近くに必ずある、ハリーとダンブルドアの会話の場面が好きだ。 はじめの頃はハリーの解けない疑問にダンブルドアが答えていくというパターンだったが、最終章に近づくにつれ両者の立場は対等となり、弟子が師を乗り越えたと思わせるまでになる。 途中わが子のように盲目的とも言える愛を注いだダンブルドアに対し、ハリーはいつしか疑念を抱き、まさに親離れ的な成長を見せる。ダンブルドアはまさしく教育者の理想であり、魔法使いとしての実力以上に人間の信頼感に満ちあふれている。 第5巻で学校教育のあり方に鋭く切り込んだ作者だが、おそらくローリングは、学校が舞台という以上に「教育」に対し相当強い関心があるに違いない。「勇気」や「友情」、「自己犠牲」といった紋切り型のテーマ性に加え、もうひとつ確かに「理想の教育」がそこにある。
・「訳と書式が、佳作を駄作にしている。」
ストーリー以前の問題。日本語が中途半端。下訳を読まされているようで心地悪い。音読をしてみるとよくわかる。名作の訳は、音読していると心地よいくらい。ハリーポッター日本語版は、それが皆無。
訳で表現できないから、書体の変化とイラストを無理やり差し込んでいるのが、1巻から気になっていたが、最終巻は酷すぎ。直筆の手紙の癖字だけ書体を変えるなんて愚の骨頂。児童書だから視覚に訴えないとダメと、思い込んでいるのか? UK版には文章しかないのに。
無名の作家の作品を見出した、という松岡氏の功績は認めたい。だからこそ、訳と出版は専門家にゆだねて欲しかった。そうすれば、後年に残るかもしれない佳作のひとつとなりえただろうに。ドリトル先生を見出し、井伏鱒二氏に膨大な下訳をゆだねた石井氏のように。7巻を読み通して、いろいろあったが、楽しく読めた事に免じて、★3つ。それ以上でも以下でもない。
・「登場人物が覚え切れなくて混乱する・・・。」
最後まで、ヴォルデモートを”俺様”という一人称で訳されたのが悔やまれます。そしてスネイプ先生の”我輩”これは非常に悔やまれます。古風な日本語は最大の失敗だったと思います。上巻の展開がゆっくり過ぎてかと思えば下巻は坂を急降下するように進んでラストまであっという間だった。10章の愛のかたちに心打たれました。杖の継承?についてよくわかりませんでした。脇役の訃報もさらっと流される程度でもう少し詳しく書いてくれてもよかったと思う。スネイプ先生が守護霊を呼ぶシーンは泣けます。もう一度一巻からスネイプ先生の活躍を読み返してみたいと思いました。少し皮肉な台詞が多い気がする。アー長い物語だった。
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