シューマン:歌曲集 詩人の恋
フィッシャー=ディースカウ(ディートリッヒ)(アーティスト), フィッシャー=ディースカウ(デートリッヒ)(アーティスト), シューマン(作曲), エッシェンバッハ(クリストフ)(演奏)
・「決定盤」
「詩人の恋」がなぜロマン的かというと、分散和音などの幻想的雰囲気を醸し出すようなテクニックが使われていること、さらにシューベルトと決定的に違うところは、ピアノに異様に重点が置かれていることである。歌唱が終わったのちも延々とピアノのソロだけが続くような部分もあって、歌唱とのバランスが考慮されていない。古典的な印象を与えるシューベルトのリードに比べてロマン的であるゆえんである。 とすると、ピアニストの比重がシューベルトに比べて重要になることはいうまでもあるまい。フィッシャー=ディースカウのよきパートナー、ムーアのピアノもわるくはないのだが、やはり本職のピアニストであるエッシェンバッハの参加がこのアルバムでは決定的である。まだ声量も十分あったこの時期の録音がやはり一番ではないかと思われる。
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