さすらい [DVD]
ヴィム・ヴェンダース(監督), リューディガー・フォーグラー(俳優)
・「全てを捨てて、さすらうのも良いかも・・・」
「さすらい3部作」最終章。前2作とは物語につながりはなく、即興で作られたというだけあって、断片的に話が進む。主人公は、映写機と共に町から村をまわる「さすらい」の映写技師。途中で出会ったカミカゼドライバーといっしょに旅を続けていく。
前作との、物語としてはつながりはないのだが、人生につまずいた人達に出会いつつ旅が綴られていくので、テーマはほぼ同じかな・・・最後のほうで主人公の一言「いいさ 俺も がんばる」に3部作のほとんどが集約されていると思う。それと、オープニングとエンディングに、映画に対するヴェンダースの想いが込められています(私も同感ですよっ)
・「さすがヴェンダース」
一度はしてみたいと憧れる生き方をリアルに映し出している。自由気ままにさすらいの旅を続けている途中で、中年男と知り合い一緒に旅をする。 旅を通じて中年男同士が徐々に仲良くなる姿は、見ていて微笑ましく感じた。 自分がその二人をいつの間好きになっているあたりは、さすがヴェンダースと感心させられた。
主人公が野グソをするシーンは何もウンコまで映さなくてもと思った。 映画で本物のウンコがオシリから出てくるシーンは初めて見ました(笑)
・「何だか分からないがアメリカへの引っかかったような感覚」
田舎の子供達に映画を見せるため、ドイツ中をひとり旅して回る、さすらいの映写技師。ひょんなことから、小児科医の男と旅をともにすることに。Wendersなので内容はまとめづらいが、いま現在ある「わたくし」がその原点と断絶しているために、「わたくし」が浮遊・漂流してしまっているという感覚、そして、そのような状況を克服するために原点をさがす旅にでねばならないという強迫観念を描いた作品だとは言えるだろう。この「わたくし」は、主人公個人であるのみならずドイツ人全体でもあり、「わたくし」=わたし個人=西ドイツを、その原点から切り離した何物かを「アメリカ」という言葉に象徴させる。そう、この感覚。日本人にも共通するこの感覚。何だか分からないがアメリカへの引っかかったような感覚...
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