・「灰色の世界」
ダニエル・オートゥイユとナスターシャ・キンスキー。どちらも有名な俳優である。作品がサスペンスというジャンルであるだけ、明るさは感じられない。ストーリーや背景全体が、静かで灰色一色のイメージだ。それ故にダニエルの渋さとナスターシャの美しさがひときわ目立ったのだろうか??(ナスターシャファンなら必見かも!?)
このストーリーにギャグなど組み込みこんでしまっては、身も蓋もなくなってしまうが、せめてビジュアル的でもいい、ちょっとした明るさがほしいところだ。見終えた後、どうも中途半端な重苦しさだけが残ってしまう。
・「真摯な社会派クライムムービー」
主人公に感情移入できる社会派クライムサスペンス。1番のテーマである幼児売春・売買に対する主人公の怒り・子供達の悲しみが非常に見るものに伝わってくる。見る人によっては重いと感じるかもしれない。しかし扱っているテーマを考えた場合、この重さは当然であるし、監督の作品に込めた想いが感じられるであろう。ストーリーに弛みはなく、それぞれの俳優の演技もすばらしい、特に子役達の目は、本当にそのような目にあっていたんじゃないかと錯覚するような悲しみをたたえている。ラストの後味もなかなかだ。クライムムービーファンでも、ハリウッドアクション・最近流行りのオフビート・軽い斬った撃ったに馴染めない人には特におすすめだ。
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