・「溶け出したガラス箱」
五つの赤い風船のメンバー、西岡たかし率いるレコスタ内だけのユニット。1970年。冒頭の「あんまり深すぎて」は全くダブ処理されたタム、ドローンのように響く長音、ギター、遠く近く揺らめくギターと声、ゆっくりと進むサイケデリックなドラム、圧倒的な雰囲気。アシッドフォーク。プログレッシヴフォークと云われたらしい。確かなプロダクションと安定したサウンドに囲まれてこんな風に実験的なアプローチを築くのはスゴいし聴き応えある感じ。
町田康の映画「けものがれ俺らの猿と」に使われたホーンセクションがタイトで、物憂げなヴォーカルと途中のテープ処理とエフェクトがTom NewmanのJulyの様な「君は誰なんだ」。このアルバムは曲順が絶妙。タイトな曲とゆらゆらした淡い曲の連続が美しい。tudor lodgeのような清らかな「さっき君が」のフォーク感覚もカッコいい。いいアルバムだなぁ。
・「オリジナルまたは芸術的冒険てのはこういう事じゃ!」
西岡たかしが思い通りに創ったら、マニアックになるのは解っていたし、「五つの赤い風船」という甘いバンド名に囚われていた部分があった事を西岡はこの当時イヤでしょうがなかったのだと思う。 音楽的冒険とシュールな詩に満ちた西岡たかしの世界は、風船を離れて自由になった西岡の最高傑作であり、芸術家、作家としてあの時点では面白さに於いて満足のいくものであったのではないか。もちろん、この頃、この類の音楽的センスを実践できる現場の制作者としては、瀬尾一三か木田高介か、ちょいと後ろに大瀧詠一か細野晴臣(まだ坂本龍一は高校生)この四人の中で西岡の要望に応えられるのはジャックスの音楽的主柱だった木田さんしかいなかったのだろう。 今や日本の音楽の歴史になってしまったが、とにかく、全ての音楽・芸術を志す若者は一度は聞いてみることだ。
・「やっぱり」
このアルバムは僕も名盤だと思います!レビューを書いてる人がちゃんと褒めているのでうれしかったです!「だじゃれ」とか「ちょっとおもしろい」とかじゃなくてすごくイイと思うからです!
・「君こそ誰なんだよ」
町田康原作の映画、「けものがれ俺らの猿と」で唯一素晴らしかったシーンで流れていた。
鳥肌実扮する(てかそのまんま鳥肌実なんだけど)僻地に独居するキ印、田島が車をすっとばしながら、バナナをもぐもぐしながら、カーステから流れる③「君はだれなんだ」を口ずさんでいる。歌えてないんだけどね。「だ~あぁ~」って。いやどうも、何度見ても失笑するこのシーン。
その田島が登場する別のシーンでも途切れがちに聞こえてくる「君はだれなんだ」。ぬるぬるしたホーンの音、ぎゅんぎゅんのギター、やっけにトレモロきかせた声。そしてマイケル(なんのことかわからない人はCD聴いて納得してください)。原作に比しても、全体的には映画、すかすかだったけど音楽の趣味はよかった。
で、満を持して購入した「溶け出したガラス箱」。アルバムを貫く高いとも低いともつかないテンション。哲学的な歌詞。ジャンルわけを拒むメロディー。70年に発表されたとは到底信じられない程のぎりぎりの空気。といっても世紀末感ってのじゃなく、あくまでも個人の精神のぎりぎり感。彼岸を徘徊する心持ち。歌詞カードだけを見てもその清潔感漂う気持ち悪さに度肝を抜かれます。ひとつ挙げれば、「マイケルと云うのは君の事?そこに立っているからマイケルなのか?」そ、そったらことを私に問わないでくれ。ああぁあって叫び出したくなる、名作、マスターピース!
・「君はだれなんだ」
初めて聞いたのは「けものがれ」映画につづき、のサントラ!!も一最高です!!なんっ百回と聞きました>このジャンルにまさかハマルとはおもいもしませんでした。<世はトランス、hiphop>今わたしの生活はこれが中心です。なにも知らないから辛いよん!!!!!!!!えの
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