●Velvet Goldmine: Music From The Original Motion Picture
●スター・ウォーズ―オビ=ワン・ケノービの伝説 (LUCAS BOOKS)
・「グラム!!」
この映画が日本で公開された時、私は高校生でした。その頃私は映画に興味が無く、この映画を見たのも映画好きの友人に「すごく面白そうな映画がやってるから」と誘われて一緒に見に行ったのがきっかけでした。グラムロック、70年代、男同士の恋愛・・。とにかく知らない世界ばかり!!男同士でキスしてる!!でも美しい!!かっこいい!!何なんだろうこれは?ものすごい衝撃でした。一緒に行った友達と結局3回見に行き、それっぽく見えるようにファーのマフラーをして出掛けたのを覚えています。当時はまだ60年代や70年代、についても詳しくなかったのですが、これをきっかけにきらびやかでグルーヴィーなあの時代に憧れるようになりました。今改めて見返すと、あの頃解らなかったシーンが理解できるようになって、また楽しんでいます。「あなたはモッズ?それともロッカーズ?」なんてセリフは、60年代好きの人には思わずニヤリと言う感じかもしれません。
・「しんみり、でも希望あり」
お話としてはある新聞記者が、自分が青春真っ只中の頃大ファンだったグラムロック・シンガーが今どうしているのかを調べて記事を書くよう
上司に言われ、取材を始める話です。大人になり、社会に順応していくために忘れた物を、今度は思い出すことが仕事なんて・・と気がすすまなかったのですが、そのシンガーの元プロデューサーや元妻の元を訪れて、彼がデビューした時の話、成功、そして衰退・・といった話を聞くうちに、自分が彼に熱狂していた時の事も思い出して行くのです。
誰でも青春時代に熱狂した事ってあると思うのですが、大人になる為にそういった思い出を捨ててしまう。でもこの新聞記者はそれと改めて向き合った事で、少し成長できた。結局かつて自分がハマっていたモノは今となっては廃してしまっていたけど、それを見つめなおしたとき、そこには、これから自分が生きていくうえで大切な原動力となるような、メッセージがあったわけです。そんなちょっぴり切ないけど希望の残るラストシーンが大好きでした。
またグラムロックの話だけあって、画面も音楽もいきいきとしていて、ビジュアル的にも聴覚的にも楽しめました。そしてオスカーワイルドや宇宙人の話なんかも色々絡めてあるのも面白いし、上手いなぁ~!って思いました。
・「時代は味わえる。」
ジギーよりもカルト的じゃなくメジャーなのがイタイ。やっぱり、デビッド・ボウイは特別なんだって再確認させられた映画。あの時代はホントに凄まじかった。グラマラスで奇怪なライフスタイルやファッションが庶民権を獲得した時代だったんだもん。今だったらカルトで終わるような、特異な人たちの集まりって感じなんじゃないかな。やっぱり、時代なんですよ。不況の真っ只中で、失業者も沢山いたし、みんなユートピアを求めてたんですね。そんな空気感だけは味わえるので、グラムを知らない世代には教科映画として観て下さい。それにしても、ビートルズの次にあのムーブメントがきたのが未だに信じられません。飛びすぎでしょ!ってくらい極端ですもんね。長髪で長髭の男臭さから短髪カラフルで髭なしのユニセックスって・・・。まぁ、それはボウイぐらいだけど、グラムファンはカラフルだったから。やっぱりカルチャーの飛躍が凄いですね。
・「クレイジーにアート見よ♪」
結構分かりにくい作品。でも、クレイジーにアートに見てほしい。ビジュアル的にも音楽的にも楽しめるはず。特にユアンの歌が評価され、その後の彼のミュージカル調の作品に引っ張りだこにされるきっかけとなった作品といえるだろう。ギターを弾くユアンのぽっこりお腹が愛おしい。
・「フィクション?ノン・フィクション?」
私はグラム・ロックはリアルタイムに触れていないので、比喩的なところがいっぱいあるこの映画を実在のミュージシャンたちの姿とダブらせながら見るのは難しかったのですが、べつにグラムのことをよく知る人でなくともこの映画はなかなか面白いと思います。当時の両性具有的な奇抜なファッションや性解放の風潮や音楽シーンの変遷ーーサイケデリアなフォークからグラム、プログレ、そしてパンクへ(グラムとパンクを橋渡しするIggy Popらしき人物が登場する)ーーグラム・カルチャーの盛衰を、それを自ら体現するかのようなスターの姿を通して描き出しています。主役を2人のミュージシャンと1人のジャーナリストの3人にほぼ等分に振り分けたところは、内側と外側から、そしてタイプの違うミュージシャン同士、と音楽産業を見る視点が分かれて奥行きが出たと思います。トッド・ヘインズ監督の作品は先に『エデンより彼方に』を見ましたが、色彩がとても綺麗で独特の映像感覚を持つ人だと思います。それより前に撮られたこの作品は、題材が題材だけに映像がキッチュでおもちゃ箱をひっくり返したかのよう。むしろ音楽や人物が魅力的に映りました。ジョナサン・リース・マイヤースのこの映画でのカリスマ性は本人が醸し出しているというより、監督が巧みに作り上げたものだと思います。この怖いぐらい魅力的なスター像が完成した時点で、映画の半分は成功したといっても過言ではないでしょう。ユアン・マクレガーが熱演で意外にはまり役に見えたし、脇に配したトニ・コレットもクールで、抑えた演技がよかったです。音楽はオリジナルのスコアや今のバンドによるカヴァーもあり、ただ昔の曲を引用しただけの懐古趣味的な感じはしません。一からグラム・カルチャーをなぞろうとする監督の意欲が伝わるようなサウンド・トラックです。ストーリーは一部整理されていないようなところもありますが、それがあまり気にならないのは映画の本筋と関係なかったり、他にいいところがたくさんあるからでしょう。
・「主演はジョナサン」
グラムロックの繁盛を担った1人の男がその世界と共に衰退したのと同様、ジョナサン・リース・マイヤーズもこの映画で輝き散った。『ベッカムに恋して』に出てはいたもの、パッとせず。でも、この映画はジョナサンが主役、クネクネダンスもファンキーだし、妖艶醸し出してたし、歌も上手かった!だのに出演者の頭にくるのはいつもユアン。不毛としか言いようがないでしょ!
ユアンのモデルはイギー・ポップだけど、デビボをモデルにしたジョナサンとの朝もやのベッドインを発見されるところはデビボとミック・ジャガーとのソレだし、レコードの写真はグラムロックの被害者の人物だし…と、グラムロックに狂乱した人なら小ネタに大うけするハズ。他、デビボが師事した舞踏家のリンゼイ・ケンプ(恋仲だったとか)も登場。トニ・コレットが妻のアンジーに激似!と、腹いっぱい。
サントラも単品で楽しめます。
・「とにかくかっこいい」
ストーリーはあれ?って思うようなところもあるけど、スタイリッシュで楽しめる作品でした。
・「70年代の夢」
どこか宇宙的な不安定さが、ずっと付きまとう映画ですね。オスカーワイルドの緑色のピンの存在感の様に、世界の根底自体が、おとぎ話じみています。作品の中で、「ロックスターになろうなんてヤツは、夢を捨てたら終わりだ」っていうセリフがあるんですが、その感覚が時代そのものを支配しているようです。
結局、時代が変わり、違う夢を見ることを選んだ人たちには、緑色のピンはかつての輝きを失ってしまったようですが、輝きの記憶の価値は、確かに彼らの中に残っているのです。たとえ、それが宇宙からやってきた夢で、人の世界では役に立たないものでも。
主人公が、自分の中にある過去の夢の価値を、もっとはっきり自覚する表現があったらよかったのに、と思ってしまいました。ピンの存在の描き方も、ちょっと中途半端かな。モデルになったデヴィット・ボウイが怒るのは無理ないですね。過去の人扱いだし、宗旨変えしたみたいに描かれちゃったらね。音楽はなかなかよいです。
・「キレイなモノ」
本作は一見して、70年代のグラム・ロック・ムーヴメントを題材にして、架空のスター、ブライアン・スレイドを筆頭に流行の中心となったアーティストたちの光と影、山と谷、成功と挫折を追った映画に見える。が、全編を通じてアーティストを取り巻く人々への批判が強烈に印象に残った。
その人々とはアーティストを「食いもの」にする人々のことで、大きく2つに分けられる。アーティストと利害が一致する者と、そうでない者だ。前者はマネージャーやプロデューサーに始まり、メイクやスタイリスト、プロモーション・ビデオを撮影する人まで、いわゆる「同じ釜の飯を食う」人たち。そして後者は、ジャーナリストや批評家連中のことである。彼らは時にスキャンダルを探し、時にアートを一つ離れた場所から観察し、分析し、冷笑して金を稼ぐ。 本作の70年代グラム・ロック・ムーブメントは一例に過ぎず、音楽、映画、文学、絵画、さらには度々アートと謳われてきたサッカーに至るまで、アーティストが居る所、彼らが存在する。
今現在、ジャーナリストや批評家だけに限らず、「アートは“飯のタネ”」と言い切る人間が少なからずアートを牛耳り、アートを語っているのだ。「キレイゴト」かもしれないけど、アートは「飯のタネ」になるためじゃなくて、本作のスチュアートのように「アートをオカズにしてイクことができるやつ」のために生まれてきたと信じたい。アートこそはどんな「キレイゴト」も通用する神聖なものであって欲しい。「ベルベット・ゴールドマイン」の戒めは、今これを書いている僕自身にも向けられていると感じながら、これからもアートでイクことができる人間でありたいと、ひたすら願う。
・「オシャレさん集合!」
僕の周りの前髪パッツン系から絶大な評価を受ける映画。 はいはい、センスいいですね。あ〜めんどくせぇなぁこの映画。さぁ僕はセンス悪いからセガールでも見よう。
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