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▼秒速5センチメートル [Blu-ray]:詳細

秒速5センチメートル [Blu-ray]

秒速5センチメートル [Blu-ray]
新海誠(監督), 花村怜美(俳優), 近藤好美(俳優), 尾上綾華(俳優), 水橋研二(俳優)

▼クチコミ情報

・「遠く遠くに輝く星
この映画の主役はなんといっても映像でしょう。会話やストーリーは簡潔で、その分映像で全て語っています。全体的には悲しげな雰囲気ですが、小説などで景色の描写がそれを見る人の心境を表すように、この映画全編を通して描かれる美しい景色は、日常のささやかな、けれども確かな『希望』の象徴なのではないでしょうか。 以下ネタばれ。そこで是非とも気づいてほしいのが主人公が追い求めていたもの。踏み切りの向こう側にあったもの。具体的には明里ですが彼女は象徴的な存在です。この映画の一番最初と最後の踏み切りのシーン、わざわざ同じアングルにしてあるのだから当然意味があると思います。最初に小田急が画面いっぱいになったシーンは、ラストの貴樹が踏み切りで振り返ったシーンにつながっているのではないでしょうか。PVでもそうでしたしね。

小学生時代の初恋の人を忘れられず、中学、高校、大学と過去に縛られて生きてきた貴樹(ずっと小田急の向こうにいるはずの明里を見つめる貴樹〔小学生から大人へ〕)・・・年月が過ぎ(小田急が通り過ぎ)大人になった貴樹の目の前に明里の姿はなかった・・・

貴樹が追い求めていたのはもちろん明里です。しかし、文通が途切れ、時が経つうちにいつの間にかそれが具体性を失っていきます。(第一話、彼女を守れるだけの力がほしいと強く思った→第二話、最初のシーンで貴樹が見ているのは明里ではなく遠くの光、→第三話、コンビニに入る前の独白「届かないものに手を触れたくて、それが具体的に何なのか・・・会社を辞めた」)

このように明里への想いは徐々に抽象的になり最後には貴樹ですら何を追い求めていたのか分からないと言っています。これがラストシーンで明里が姿を消した理由ではないでしょうか。ストーリー上で納得いく理由というのは明確に説明されていませんが、それはそもそもこの作品のメインの部分に細かいストーリーが必要ないからだと思います。

そして最後に貴樹が微笑んでいたのは、彼が追い求めていたものが明里という具体的な存在から、なにか大切なもの、想い、に姿は変われど存在していたから。そんな大切な想い(大切な人)をどこかに隠している世界そのものを愛おしく思えるよな気持ちがあったからではないでしょうか。

それこそがこの映画の根底にあるもの、全編に散りばめられた美しい世界の、微かな、けれども確かな希望なのだと思いました。 ストーリーだけなら中途半端な恋愛物語がこれほど心を揺さぶるの理由は、こういったテーマが無意識のうちに伝わってくる作品だからなのではないでしょうか。

最後に小ネタ一覧(想像+小説より)第一話・・・踏み切りのシーンのラストとの繋がり手紙を書いている貴樹の思いは鳥になって明里の元へ岩舟駅への道中、焦る貴樹の想い→吹雪・半分諦め?疲れ→静かに降る雪明里との別れのシーン、明里「あなたはきっと大丈夫。」(もう会えない、諦め?)それに対する貴樹「手紙書くよ。電話も。」(諦めきれない、執着)鳥は二羽に(二人の当てのない思い)

第二話・・・冒頭シーン、遠くの太陽?を見つめる貴樹、弓道で遠くの的を真剣な瞳で狙う貴樹(過去への執着心の比喩)冒頭シーンの景色と後に花苗が紙飛行機を飛ばした場所の景色の構図が同じ、特徴的な木が一本あり、夢の中での太陽?の光は現実には風力発電のライトになっている。心象風景の元?私は犬じゃなくてよかったなあ(犬のカブが花苗のすぐ横でしっぽ振りまくり)カブのエンスト(花苗の決心が折れる)太陽系外探査のロケット(遠く昔の思い出、深遠にあると信じる大切な思いを追い求める貴樹)打ち上げシーン(ロケットと自分を重ねる貴樹、貴樹はロケットと同じだと思い知った花苗)ロケットの煙で真っ二つに分けられた空、電線で真っ二つの月(ロケット打ち上げ前と後の花苗の心境の変化)

第三話・・・探査機が目的地?に到着(貴樹の思いも終着点へ)明里と貴樹が昔を思い出す(雪と桜の花びらは思い出の象徴、東京の上を飛ぶ二羽の鳥は二人の想い、魂の彷徨)桜の花びらを握り締める貴樹、特に気にしない明里

映画でみたかったなあ・・・

・「ゆったりと眺めていたくなる(1層 1080P/AVC PCM4.0&2.0ch)
貴樹を中心とした模様を、時間の経過と共にその断片を3話のオムニバス形式で綴っている。大きな軸はなく、ストーリー自体は未完。これは一方的に提示するのではなく、視聴者が自らの経験などを投影・補完しストーリーを作り上げてゆく様になっている。それ故、観た者によって全く印象が変わるだろう。もし、これを緻密に計算して作ったのであればある意味凄い事だ。

強く印象に残るのは、その書き込まれた背景画。一見、写実的だがデフォルメされた街の風景、夜空・星の数々・種子島の海やロケット発射シーン、降り注ぐ雪や桜吹雪は見事。雪の表現とゆうのは既存の映画においては、「ただ降っている」としか感じられないものだが、今作では、ふんわりと舞う雪の種類まで、繊細な捉え方で表現されている。また特記出来るのが、光の表現である。光の捉え方はジャンルを問わず絵描きのひとつの課題でもあり、顕著に特徴が現れるもの。人間は何故か光に惹かれてしまう。日の出であったり、木漏れ日であったり、焚き火や暖炉の火であったり。時間が止まり、照らされた互いを横目で温かい気持ちで見た経験は誰にでもあるだろう。その光をしっかりと掴まえ、画の中に上手く生命感を持たせている。しかしその反面、登場人物の作画デザインに違和感を感じてしまう。好みもあるのだろうが、いかにも「アニメ」といった印象を受け、違和感をおぼえる。国産アニメーションのBlu-ray化が盛んであるが、このジャンルが苦手であった為、正直初めは厳しかった。どうしても「型」があり、少女などの作り過ぎた声や動き・キャラクターに引いてしまう。普通に「映画」として観ると、やはりとっつきにくくBlu-rayで登場してなければ観る事も、興味をひく事もなかっただろう。そういった方も多いはず。

ただ、それでこの映像を切り捨ててしまうのはいささか勿体ない気がする。叙情的な空気、やわらかく繊細なディテイルと階調は素晴らしく、Blu-rayとの相性は極めて高いからである。まず特典収録の名曲「One more time, One more chance」PVをご覧になると良いのではないだろうか。音楽PVは洋楽では重要なコンテンツでひとつの映像作品となっているが、その感覚で観る。こちらのスペシャル・エディションPVは、全3話からのダイジェスト映像で構成されており、非常に曲にマッチしている。実に手の込んだミュージック・クリップとして感心出来る。そして、次に3話目を観る。この第3話「秒速5センチメートル」は中々良かった。夜、都会の雑踏の中。ふと感じる理由のない孤独感が歌にのせてしっとりと流れる。3話目は短く直ぐに「One more time, One more chance」が流れる為、Michael JacksonのPVの様に、ストーリー仕立ての音楽映画としても楽しめる。この2つだけでも確かに観る価値があった。

アルバムをめくる様に断片的に振り返る。こうした見方も可能である。「アニメ」への抵抗感が薄らいだ事は大きな収穫であった。

もし。少しでも気になっておられるならば、お手に取ってみたらどうだろう。

・「非常にキツく、見るのがつらい作品です。
ショックでした。非常にキツく、見るのがつらい作品です。

特に、学生時代の恋愛を引きずっている者、就職して自分が恋愛につくづく向いていないのだと悟った者にとっては耐え難い苦痛というか鈍痛を感じることでしょう。

私は最後の最後まで作品の中に救いを求めてしまいました。でもそれはなかった。

それでも作者のメッセージを何かしら受け取れる方はよいでしょうが、私はダメですね。

「現実がこんなにつらいのに、どうして映画の中まで、こんなにつらいものを見せつけられなければならないんだ。」というよく聞く感想が思いつく、ある人たちにとってはただただ落ち込ませるだけの作品かもしれません。

もしも映画館で見ていたらブルーレイもDVDも買わなかったと思います。こんなにつらいものを二度と見たくないからです。

映像は素晴らしいほど美しいです。しかしそれは人を落ち込ませるのに大きな役割を果たします。

・「桜色の風が吹き抜けていくようなアニメーション
約1時間で語られる、恋のお話です。もちろん短い時間なので、セリフも少なく、物語も部分的にしか語られていません。しかしこの作品には、非常に濃密な時間が詰まっています。

リアルでありながら鮮やかに描かれた景色と、繊細な音響で神秘的な空気感を漂わせています。その中で話す登場人物の言葉は純粋で胸に響きました。特に主人公の貴樹、彼の言葉は成長するにつれて変わっていき、大人になるほどより複雑な心情を感じさせるような台詞になっていきます。ただ、その心には、子供だったときの純粋な恋の思い出や経験、またその時の感情が、どこかに影響している。はっきりとそうは言っていないけれど、そう感じれる。それが主人公の言葉を重くしており、物語を重厚にさせています。

恋愛の話であるのは間違いないですが、貴樹という一人の人生に触れることで、恋をすることと生きることの結びつきを感じることができました。学生時代恋をした20代の方には、共感できることもあるのではないかと思います。タイトルは何気ない"速さ"ですが、作品全体を考えると、電車の"速さ"や子供が大人になる"速さ"など、時間の重要性や大切さも表現しています。本編で語られていない部分も多いので、理解しにくいかもしれないですが、何度か見て、想像するのも良いと思います。3話の歌が流れるところで、思い出の欠片が散りばめられているというのも秀逸でした。その欠片の内容が気になる方は、小説も読んでみてください。

色々書きましたが、この作品で軸になっているのは「幼い頃の純粋な恋」で、それがひとりの人生にどう影響しているのかが描かれているのだと思います。この素晴らしい物語が美しく表現できたのは、映像、音響、演出の素晴らしさに尽きるでしょう。絵と音と言葉が絶妙に溶け合った、非常に美しいアニメーションです。

・「アニメを超えたアニメ
この作品の見どころはやはり極限まで描き込まれた映像でしょう。背景なんてもはや実写。DVDでも綺麗だなーと思ってましたが、ブルーレイはさらに上を行ってました。美しさを最高まで引き出してくれます。人生について考えさせられるストーリーも個人的には好きです。そして、第3章の山崎まさよしの曲に合わせた演出には感動させられっぱなし。

秒速5センチメートル。是非ブルーレイで味わってみてください。

・「「海」をもう少し頑張ってくれ
いわゆる一人でもアニメを作れることを証明したことで有名になった「新海誠」の作品である。

「ほしのこえ」「雲の向こう、約束の場所」と、 作品の傾向的に「ファンタジーを絡めた少年少女の恋とその後」といったのが同じようにおもえて、劇場公開時見る気にならなかったのですが、先日NHKのBSハイビジョンで放送されることを知り、実家で録画(自宅は会社の寮でデジタル環境ではないのだ)したのを見た。

すごかった。 ストーリーははっきり言って、前述のとおり(ファンタジー的要素はないが)なのだが、CGのクオリティが全然違う。 いままでのは「一人でもここまでできるんだ。すごいなぁ」ぐらいの感想だったが、これは違った。

もちろんこれは新海監督一人で作ったものではないのであるが、押井守をはじめ日本の他のアニメーション作家とは映像の視点がまったく違う。

いうなれば、アニメで実写を描こうとしているように思えた。

厳密に言うと、人物はいわゆるアニメキャラです。 しかしながら、それ以外の書き込み、こだわりがものすごい。特に第一話の電車関係の書き込み方は素晴らしい。車両の金属の質感や、券売機、案内板など、ホントに実写のように感じるぐらいだった。

そして、桜、雪、星、雲の美しさといったらありませんよホントに。(海はもう少し頑張りましょう)

ストーリーにも触れておけば、ちょっと30代独身男性が言うのは恥ずかしいですが、「キュン」ときます。 が、第三話(特にラストの落ち)はそれだけでは無い「悲しいすがすがしさ」を感じました。とってもいい出来です。

次回作が楽しみです。

・「繊細でノスタルジックな作品
今作、秒速5センチメートルは、貴樹と明里の二人の心模様やその変化を子供から大人になるまで距離や時間、様々な部分を通して描いた約1時間の恋愛もののアニメーション映画です。

恋愛の物語といっても、現在進行形で描かれる恋愛の物語というよりは、二人のささやかな恋愛を回想として巡る作品で、観る人の記憶や経験を呼び覚ますようなノスタルジックな雰囲気の作品となっています。

二人の学校の教室、二人が通りかかる踏切近くを舞う桜、雪のなか止まり続ける電車、二人の待ち合わせの駅の暖炉の火、二人が口付けしたシーンで降り続く雪、繊細で美しい風景描写が随所に散りばめられており、それらを観ていて自分はまるで学生時代に帰ったようでその一つ一つが印象強く、心に焼き付くようでした。

二人が口付けしたシーンの降り続く雪の描写は何度観ても二人の切ない台詞や心情も合わせて本当に言葉では言い表せないような気持ちになります。新海監督の手腕にはただただ驚くばかりですね・・・。(というか、いつからアニメーションってこんなに鮮やかな映像を作り出せるようになったんでしょう?)

時間で考えたら決して長いとはいえない二人の純愛。でもそんなささやかな時間であっても二人の人生、特に貴樹には痛いほどに心に刻まれた時間です。自分の記憶を掘り下げるのと同時に改めて時間の重さや大切さを深く考えさせられた作品でした。1時間の短いアニメーション映画ですが、久し振りに観て良かったと思えた作品です。

新海誠監督の次回作にまた期待しています。

・「人生と恋の速度。
 このレビューを書いていらっしゃる方々は、本当にこの作品がすきなのだと感じるし、非常に共感できる。 「描写・台詞・音楽」、そのどれをとっても、僕にとってはすべてが最高のタイミングで、最高の表現をしている。ただのラブストーリーを想像するなら、それとは程遠い現実と、悲しみ、そして深い愛がそこには隠れている。ただ闇雲に一途であるのではなく、どこか胸を指す刺々しい現実を潜ませている。 本編は短いが、登場人物の背景が感じ取れるように仕上がっていて、薄っぺらなキャラクター設定ではない。 今まで気づかなかったことや、忘れてしまったことを思い出させ、「秒速5センチメートル」で、今の自分がそこにいるように思わされた。儚い恋であると、主人公自身が気づき、それでももがく彼に、あなたもきっとどこかで自分をダブらせるはずだ。

ちなみに…私は、この作品に登場する、駅、しかも、同じホームを頻繁に活用するのですが、本当にリアルに表現されていて、そこを見るたびに胸が痛くなります。

・「実写のようなアニメ
1コマ1コマが美しい風景画をみているようです内容も一話二話と見た後の三話は何か感じるものがあります

・「どこにでもある
物語は、どこにでもありそうな青い恋の話から始まっていくのだが、その描写は、空気から道路、雑貨に至るまでとことんリアル(現実)感を追求している監督のこだわりがハッキリと見て取れる。

そこに特別なものは何も無いのだけれど、アニメという2次元の中でこれほどの材質感や現実感を感じるのは、監督本人のこの作品に対する確固たるメッセージのように感じました。とにかく、これほど何処にでもある日常を美しく描き出す事ができるのは新海マジックと言える程だと思います。ストーリーも一般的な商業映画のようなクライマックスや明確な起承転結はありませんが、物足りないと感じるか、日常を切り取った内容と映像を好みだと感じるかは完全な個人個人の判断になると思います。

ただ、昨今の低予算でとりあえず仕上げました適なアニメに物足りなさを感じている人には、美麗な絵と山崎まさよしの歌と相まって十分に楽しめる作品だと思います。癒し系作品とも言える本作品が沢山の人の目に触れる事が出来ればいいなと思いました。

最後に付け加えるならば、小説版を読むと映画版では描写されていなかった部分やストーリーが補完されていて、その後でまた映画版を観るとより面白く感じました。

秒速5センチメートル [Blu-ray]
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