グレン・グールド 坂本龍一セレクション
グールド(グレン)(アーティスト), ベートーヴェン(作曲), バード(作曲), スクリャービン(作曲), ベルク(作曲), ブラームス(作曲), ウェーベルン(作曲), シェーンベルク(作曲), シベリウス(作曲), ヒンデミート(作曲), バッハ(作曲)
クラシック>器楽>室内楽・器楽曲>作曲家別>サ行の作曲家>シェーンベルク
クラシック>器楽>室内楽・器楽曲>作曲家別>サ行の作曲家>シベリウス
クラシック>器楽>室内楽・器楽曲>作曲家別>ハ行の作曲家>ブラームス
クラシック>器楽>室内楽・器楽曲>作曲家別>ハ行の作曲家>ベルク
クラシック>器楽>室内楽・器楽曲>作曲家別>ハ行の作曲家>ベートーヴェン
クラシック>器楽>室内楽・器楽曲>演奏者別>カ行の演奏者>グールド
Custom Stores>By Formats>国内盤>クラシック
Custom Stores>By Artists>クラシック>作曲家別>サ行>シベリウス
Custom Stores>By Artists>クラシック>作曲家別>サ行>スクリャービン
Custom Stores>By Artists>クラシック>作曲家別>ハ行>バード
Custom Stores>By Artists>クラシック>作曲家別>ハ行>ブラームス
Custom Stores>By Artists>クラシック>作曲家別>ハ行>ベルク
Custom Stores>By Artists>クラシック>作曲家別>ハ行>ベートーヴェン
Custom Stores>By Artists>クラシック>演奏者別>カ行>グールド
・「バッハ以外のグールド」
バッハは入れない!方針がユニーク。それでも、最後の最後に、マルチェロのオーボエ協奏曲のバッハ編曲版を入れたのがほほ笑ましい。録音順になっていて、1956年のベートーヴェン:ピアノソナタ第30番から、1979年マルチェロ編曲版の遺作まで。ベートーヴェン、ブラームスやモーツァルトはともかくとしても、グールドファンでも、ベルクやスクリャービン、グリーグ、ヒンデミットはあまり聴かないと思うのだが、どうだろうか。25年以上聴いているファンでありながら、バッハやブラームスばかりの私としては、グールドの新しい世界に眼が、耳が開かれる、ありがたいアルバムである。2枚組、2,835円。お勧めです!
・「坂本龍一の案内で、孤高のピアニストが歩いた道を旅する」
音楽家・坂本龍一が選び、録音年順に配列されたグレン・グールド・ピアノ・セレクション。演奏を聴いていくなかで、あたかも巡礼者のように孤独な道を歩いて行ったひとりの天才ピアニストの姿が浮かんできて、しんとした心持ちになりました。
ブラームスの作品117の『間奏曲』2曲やバードの『パヴァーヌとガヤルド 第1番』、シベリウスの『ソナチネ 第1番』の第3楽章、ヒンデミットの『歌曲集 マリアの生涯』の第1曲「マリアの誕生」といった曲でのグールドの演奏に心惹かれましたが、白眉は何と言っても最後に置かれたバッハの『マルチェルロによる協奏曲 ニ短調 BWV974』の第2楽章の音楽、これでした。「A journey to the polar north」(極北への旅)と名付けられた2枚組のこのアルバムの最後を飾るにふさわしい音楽、演奏で、じーんとしびれましたねぇ。胸が熱くなりました。
また、坂本龍一がグールドへの親近感、今回選んだ演奏への思いを語っていく「坂本龍一 + 宮澤淳一 グールドを語る」(2008年9月22日 NY 〜 東京 電話対談)、8頁にわたるライナーノートが、読みごたえありましたね。<グールドはビートルズと同じくらいに強烈な存在で、ガーンときましたから、自分でお小遣い貯めては買いに行くという調子でした>とか、<グールドの好きな音楽の路線と僕の好きな路線はかなり近いんです>とか言っているところ、興味深く思いました。
あとですね、この解説書の中に、坂本龍一とグレン・グールドのツーショット写真が掲載されているんですよ。「ふたりの異才、ベンチにて邂逅を果たす」ってな感じで、くすりとしちゃった。2007年1月、トロントにあるカナダ放送協会の建物の外での記念撮影。グールド先生が石像と化して固まっていたのは、かえすがえすも残念ではあるけれど。
・「マニア向け・・・・・」
グールドなら、まずバッハ、モーツァルト。ビギナー向けの「新しいグールド・ベスト盤」とは思えない。国営放送がサポートする、この国のグールド人気は、「神格化」というか、やや異常な感じもする。
・「グールドの演奏を素材にした、坂本教授の美しいコラージュ」
グールドのバッハ以外の曲の演奏を中心にした選曲・配列に坂本教授の冴えが光る、傑作コラージュだ。ディスク1冒頭からディスク2最後まで録音順に並べており、例えばディスク1でブラームスからウェーベルン、シェーンベルクに飛び、それからベートーヴェンに戻ったりする時代を超えた配列が面白い。グールドと坂本教授の時代に関係なくいい曲はいいという考えがしっかり伝わる。現代音楽の曲も意外に聴きにくさはなく、これまで敬遠してきた私にはいい勉強になった。どちらかというとディスク2の方が、やはり選んだかと思うモーツァルトのトルコ行進曲の他に、歌の伴奏(M2、12、13)やシューマンのピアノ四重奏曲(M3)のようにグールドが歌手・他の演奏者を盛り立てる曲にもしっかり着目していて私には面白かった。特にヒンデミットの歌曲との出会いは嬉しい驚き。個々の曲や表現のオリジナリティが素晴しいのはもちろん、全体としてグールドの精神性、特にロマンティシズムがくっきりと浮かび上がる。ブラームスや最後に1曲だけ置かれたバッハの「枯れた」味も魅力。もっとも私はブラームスの曲には叙情を強く感じるのだが。そしてバッハを選ばないことで却ってバッハの光を感じさせる構成のねらいは成功していると思う。ブックレット所収のグールド像と教授の写真が象徴するように、グールドと坂本教授の魂の共鳴が生み出した稀有のコンピレーションの力作。これでグールドのバッハ演奏に関してはグールド自身の選曲したCD1枚のリトル・バッハ・ブック、バッハとそれ以外の両方にはCD2枚組のイマージュ、バッハ以外の曲には本作、という3種類の名品が揃ったことになる。何れも入門者だけでなくグールドに詳しい人にも発見の多い優劣つけがたい作品だ。
・「もう一つの素敵なクリスマス・プレゼント」
普段はJazz(特にVocalとかPiano)が好みだが、Rolling Stonesだけは今も厭きずに聴き続けている。その縁でとあるBarが馴染みになったが、ママは若いころ彼らを追いかけ欧米のコンサートを渡り歩いたという「つわもの」で、アルテックのSPをマッキントッシュで鳴らす居心地の良さが気に入っている。彼女は他にもグールド(殆どのCDあり)とかピアソラの大ファンでもあり、しばらく通うほどに、いつしかグールドが心に沁みることに気が付いてとても驚いている。大昔ウィーンに留学経験のある幼馴染みの影響を受け、ポリーニのレコードは十数枚残っているものの、クラシック系の音源を手に入れたのは実に三十数年振りのこととなる。
坂本龍一氏の選曲というのも購入理由の一つだが、何よりピアノ・ソロのみならず歌曲や弦楽曲も入っており飽きることがない。滔々と流れるようなブラームスや「のほほん」としたモーツァルトなど唄うようなピアノが素晴らしいが(ジャケット写真も!)、あまり知られていない『小惑星とか彗星のような魅力的な作品』(坂本氏と宮澤氏の対談より)が並んでいるのも興味津々。門外漢で僭越ながら、個人的には一枚目後半のベートーヴェン→バード→スクリャービンという曲の流れが特に気に入っている。それと適所に納まるベートーヴェンのソナタがアクセントとなり、このセレクションを大いに引き締めているようだ。録音年度順の並びだそうだが、選曲の妙というか坂本氏のセンスの良さと茶目っ気に嬉しくなる。
昨年のクリスマス・イヴ当日に2つのCDが届いたのだが、本命はストーンズの「60年代スペシャルBOXセット」(金四万円也)の筈だった。ところが、このアルバムはそれを差し置いて聴くほどのお気に入りとなっている。難解なところが殆どなく、日頃から『クラシックなんて・・・』と敬遠している御仁にこそお薦めしたい。それと蛇足ながら、周りを見回すとグールド・ファンは意外とストーンズとも反りが合うようなので、『ロックなんて・・・』というお方も是非とも彼らをお試しあれ!(山ほどあるアルバムの中から、まずはSHM-CDの2枚組ベスト盤を。どれか1枚ということなら『Sticky Fingers』あたりで・・・)
・「グールドを乗り越えること」
坂本龍一が グールドを選んだアルバムである。これはもう聴くしかない。
坂本のバックグラウンドはクラシックであることは知られている。坂本のアルバムを聴くにつれて 時折 きちんとクラシックに還ってきている点は 音楽を聴く耳が弱い僕にしても聴き分けることができる事実だ。そんな坂本が 演奏者としてのグールドを選ぶという企画は楽しい。ましてや バッハを抜きにしてという 極めて野心的かつ実験的なアルバムである。この「バッハ抜きのグールド」というところに 坂本のケレンが見てとれる。
坂本はライナーで 最後に こう言っている。
「だから 今 グールドの後に演奏家になるってのは ほんとに大変なことだと思います よ。でも みんな乗り越えてやってほしいとは思いますけどもね。やっぱりグールドの ような演奏家はなかなか出てこないでしょうね」
演奏家としての坂本の視線が見えるような素直な発言だ。この言葉が 坂本が このアルバムを作るにおいての一番の動機だったのではなかったろうか?
ケータイからは、シンプル・アマゾン通販(モバイル版)をご覧下さい。
シンプル・アマゾン通販は、安心・安全のネットショッピングAmazon.co.jpの商品を紹介しています。
簡単アフィリエイト:あなたのAmazonアソシエイトIDをアドレスの最後に付けるだけで簡単キャッシュバック!(例:2sas.net/?yourid-22)一度IDを付ければ、シンプル・アマゾン通販内の全商品が紹介料の対象になります。アソシエイトIDはこちらから登録可。